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モルガンS、債券トレーディング収入でゴールドマン上回る-11年以来

  • 1年前の決断が明暗分ける-ビジネスモデルの違い浮き彫りに
  • モルガンSは事業縮小、ゴールドマンは従来路線の維持を選択

ウォール街で最も競争の激しい分野の1つである債券トレーディングの収入で、モルガン・スタンレーが2011年以来初めてゴールドマン・サックス・グループを上回った。1年前、モルガン・スタンレーが同事業を縮小したばかりだったのに対し、ゴールドマンは従来路線を続ける方針を表明していた。

  モルガン・スタンレーの19日の発表資料によれば、1-3月(第1四半期)の債券・為替・商品トレーディング収入はほぼ倍増し、17億1000万ドル(約1860億円)となった。ゴールドマンは16億9000万ドルだった。ブルームバーグの集計データによれば、モルガン・スタンレーがゴールドマンを上回ったのは2011年4-6月(第2四半期)以来。

  今年1-3月期の結果は両社のビジネスモデルの違いを浮き彫りにした。モルガン・スタンレーは昨年、新ルールが債券市場の見通しを恒久的に悪化させたと結論づけ、セールス・トレーディング人員の4分の1を削減し、商品事業のかなりの部分を売却した。一方、ゴールドマンはそれほど大幅な変更は行わず、商品分野も含め幅広い顧客との関わりを守った。

  モルガン・スタンレーのジョナサン・プルーザン最高財務責任者(CFO)は電話インタビューで、同社の債券事業は「金利予測のばらつき」のため好調な金利トレーディングと、スプレッド縮小に後押しされたクレジット・トレーディングに支えられたと説明した。

  一方、ゴールドマンは18日発表の1-3月期決算でトレーディング収入がアナリスト予想を3億ドル余り下回ったのは、商品と為替、クレジットの需要後退のためだと分析。次期CFOのマーティン・チャベス氏は原油相場とドル・ユーロ相場の低ボラティリティー(変動制)に言及し、ゴールドマンは「市場のかじ取りをうまくできなかった」と説明した。ただ、1四半期の数字からあまり多くの結論を導くべきではないとした。

  19日の米株式市場でモルガン・スタンレーの終値は2.0%高の42.04ドル、ゴールドマンは0.7%安の214.09ドル。

Reversal of Fortunes

原題:Morgan Stanley Bond Traders Top Goldman First Time Since ’11 (2)(抜粋)

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