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超長期債が上昇、20年債入札好調で買い圧力強まる-長期ゾーンは軟調

更新日時
  • 20年債入札、カーブ上で割安感あった-しんきん証
  • 新発20年債利回り0.545%まで低下、長期金利は0.015%に上昇

債券市場では超長期債相場が上昇。この日に実施された20年利付国債入札で、最低落札価格が市場予想を大幅に上回る結果となったことから、買い圧力が強まった。半面、長期ゾーンはゼロ%接近に対する警戒感などから軟調推移となった。

  20日の現物債市場で、新発20年物の160回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.56%で寄り付き、一時0.565%まで上昇。午後に入札結果が伝わると、買いが優勢となり、1bp低い0.545%まで下げた。新発30年物の54回債利回りは1bp低い0.745%、新発40年物の9回債利回りは0.5bp低い0.955%まで低下した。

  しんきん証券債券営業部の高井行夫金融市場アナリストは、「20年債入札の結果を見て超長期ゾーンが強い」とし、「利回り水準が低くあまり期待していなかったが、カーブ上の割安感があった。恐らく生保などのリアルマネーが入ったと思われる」と指摘。一方、「先物と10年も少し戻したが、動きは鈍く買いは限定的」だと話した。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは1bp高い0.01%で開始し、0.015%まで上昇している。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比3銭安の151円15銭で始まり、一時は151円09銭まで下落。午後には151円21銭まで上昇する場面もあったが、買いは続かず、結局は7銭安の151円11銭で引けた。

先物は上値重い

20年債入札

  財務省がこの日に実施した20年利付国債入札の結果は、最低落札価格が102円40銭と、市場予想の102円25銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.06倍と、2014年1月以来の高水準となった。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は7銭と、前回の11銭から縮小した。

過去の20年債入札の結果はこちらをご覧ください。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部の鈴木秀雄課長は、20年入札について、「発行額が前回から1000億円減額されたことが大きかったのか、しっかりだった」と指摘。「期初は売りから入って金利が上がると予想されていたものが、地政学リスクが意識されて金利が低下したことで、買い遅れていた向きが多かったことも影響しているのではないか」とみる。

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