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米国債:下落、ドイツ国債につれ安-利回りは今年最低から上昇

更新日時

19日の米国債相場は下落。5年債から30年債にかけ、利回りは今年最低の水準から上昇した。ドイツ国債が供給要因で下げたほか、テクニカル分析でこの1カ月ほど続いている上昇相場が勢いを失いつつあることが示された。

  ニューヨーク時間午後5時5分現在、米国債利回りは約2-5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇。10年債利回りは5bp近く上昇し2.21%。前日には昨年11月以来の最低となる2.163%を付けていた。

綱引き

  米税制改革が実現する見通しが薄れているほか、北朝鮮のミサイル試射、フランス選挙に伴うリスク、弱い米経済データなどが理由に挙げられている。インフレ連動国債(TIPS)と普通国債の利回り差(ブレークイーブンレート)でみたインフレ期待値の低下も影響した。
  
  米国債は午後にこの日の安値を離れる展開。NY原油先物の下落を受けてエネルギー株を中心に株価が下げたことが背景にある。米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長が講演で、緩やかな利上げの影響により良く対応できるとの見解を明らかにしたが、市場の反応は薄いもよう。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらは、米金利市場は税制改革が実現しないことを織り込んでおり、改革なしに賭ける「絶好の機会」が複数出てきたと指摘した。

  キャピタル・エコノミクスのダニエル・クリステン氏はリポートで、減税法案が通過するとの想定に基づくと10年債利回りは年末にかけて3%まで上昇する余地があり、すでに潜在能力ぎりぎりで推移している経済にインフレ圧力がさらに加わる見通し。

  20日の5年物TIPS入札(160億ドル)を控えて、ブレークイーブンレートは全般に低下。原油安を背景に5年物と10年物は年初来の最低水準に近い一方、30年物は昨年の選挙以降の最低に低下した。

  この日の相場の下落で、利回りには現行水準近くに強い抵抗線があることが示唆された。投資適格級の社債発行は2日続けて100億ドルを上回った。

原題:Treasuries Fall Led by Bunds, Driving Yields Up From 2017 Lows(抜粋)
Treasuries Fall Led by Bunds, Driving Yields Up From 2017 Lows

(相場を更新し、第5段落以降を加えます.)
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