欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが商品国通貨に対して上昇、対円でも高い

  19日のニューヨーク外国為替市場でドルが上昇。原油下落を手掛かりに商品輸出国通貨が下げているのが背景だ。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%上昇。ドルは対円で0.4%上げて1ドル=108円86銭。米10年債利回り上昇もドル高につながった。

  ドルは主要10通貨全てに対して上昇。特に豪ドル、ノルウェー・クローネ、カナダ・ドルに対して値上がりした。週を通じて見ると、ドルは総じてディフェンシブな動きが続いている。米経済統計の内容が市場予想を下回り、投資家の失望を誘っていることから、米金融政策当局の利上げ見通しも疑問視されている。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、経済は過去数週間にわたり全国的に引き続き緩慢ないし緩やかなペースで拡大した。労働市場の タイト化に支えられて賃金が幅広く上昇した一方で、個人消費には強弱 が混在した。

  英下院はメイ首相が提出した6月8日総選挙実施の動議を可決した。メイ首相は前日、総選挙実施の意向を明らかにし、ポンド相場が急伸したがこの日は騰勢を失った。
原題:Dollar Gains Amid Advance Against Commodity-Reliant Currencies(抜粋)

◎米国株:下落、原油相場の急落で-ダウ平均は2カ月ぶり安値

  19日の米株式相場は下落。企業決算を好感して午前中は上げていたが、午後に入り原油相場が急落したことを手掛かりに株価指数も下落に転じた。

  週間在庫統計でガソリンの在庫増加が示されたことを手掛かりに、原油先物相場は急落して1バレル=50ドルに接近。この動きを受けてS&P500種株価指数は下げに転じた。

  個別銘柄ではIBMが安い。昨年6月以降で最大の下げとなった。1-3月(第1四半期)売上高がアナリスト予想を下回ったことが嫌気された。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2338.17。ダウ工業株30種平均は118.79ドル(0.6%)下げて20404.49ドル。ダウ平均は終値としては2カ月ぶり安値となった。

  S&P500種の業種別11指数ではエネルギー株指数が最も下げた。金融株の指数も下落。

  医療機器・システムメーカーのインテュイティブ・サージカルや半導体製造装置メーカーのラムリサーチは大きく上げた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)がこの日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、経済は過去数週間にわたり全国的に引き続き緩慢ないし緩やかなペースで拡大した。労働市場の タイト化に支えられて賃金が幅広く上昇した一方で、個人消費には強弱が混在した。
原題:Stocks Slide as Oil Tumbles, Dollar Strengthens: Markets Wrap(抜粋)
原題:MARKET WRAP: U.S. Shares End Lower as Banks, Energy Shares Drop(抜粋)
原題:Fed Says U.S. Growth Continues Though Consumer Spending Mixed(抜粋)

◎米国債:下落、ドイツ国債につれ安-利回りは今年最低から上昇

  19日の米国債相場は下落。5年債から30年債にかけ、利回りは今年最低の水準から上昇した。ドイツ国債が供給要因で下げたほか、テクニカル分析でこの1カ月ほど続いている上昇相場が勢いを失いつつあることが示された。

  ニューヨーク時間午後5時5分現在、米国債利回りは約2-5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上昇。10年債利回りは5bp近く上昇し2.21%。前日には昨年11月以来の最低となる2.163%を付けていた。

  米税制改革が実現する見通しが薄れているほか、北朝鮮のミサイル試射、フランス選挙に伴うリスク、弱い米経済データなどが理由に挙げられている。インフレ連動国債(TIPS)と普通国債の利回り差(ブレークイーブンレート)でみたインフレ期待値の低下も影響した。
  
  米国債は午後にこの日の安値を離れる展開。NY原油先物の下落を受けてエネルギー株を中心に株価が下げたことが背景にある。米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長が講演で、緩やかな利上げの影響により良く対応できるとの見解を明らかにしたが、市場の反応は薄いもよう。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらは、米金利市場は税制改革が実現しないことを織り込んでおり、改革なしに賭ける「絶好の機会」が複数出てきたと指摘した。

  キャピタル・エコノミクスのダニエル・クリステン氏はリポートで、減税法案が通過するとの想定に基づくと10年債利回りは年末にかけて3%まで上昇する余地があり、すでに潜在能力ぎりぎりで推移している経済にインフレ圧力がさらに加わる見通し。

  20日の5年物TIPS入札(160億ドル)を控えて、ブレークイーブンレートは全般に低下。原油安を背景に5年物と10年物は年初来の最低水準に近い一方、30年物は昨年の選挙以降の最低に低下した。

  この日の相場の下落で、利回りには現行水準近くに強い抵抗線があることが示唆された。投資適格級の社債発行は2日続けて100億ドルを上回った。
原題:Treasuries Fall Led by Bunds, Driving Yields Up From 2017 Lows(抜粋)
Treasuries Fall Led by Bunds, Driving Yields Up From 2017 Lows

◎NY金:反落、6週間ぶりの大幅安-ドルが上昇

  19日のニューヨーク金先物相場は反落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.8%安の1283.40ドルで終了。3月2日以来の大幅下落となった。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。

  金の重しになっているのは「若干のドル高だ」-RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア商品ストラテジスト、フィル・ストライブル氏。金は「1300ドル付近で失速した。もう一段上昇すれば、投資家が市場に戻ってくるだろう」。

  銀先物5月限は0.6%安の18.162ドル。プラチナ先物7月限は0.8%安の970.30ドル。パラジウム先物6月限は0.6%高の775.60ドル。
原題:Gold Drops Most in 6 Weeks as Dollar Strengthens; Silver Slides(抜粋)

◎NY原油:大幅続落、予想外の米ガソリン在庫増加を嫌気

  19日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続落し、ここ6週間で最大の下げを記録した。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で、ガソリン在庫が2月以降で初めて増加し、原油生産が2015年8月以降で最高の水準に達したことが手掛かり。
  ブルームバーグのアナリスト調査で、先週の米ガソリン在庫は200万バレル減少すると予想されていたが、実際は154万バレル増となった。マクロ・リスク・アドバイザーズのエネルギー担当チーフストラテジスト、クリス・ケッテンマン氏は「米国のガソリン精製品在庫が目覚ましく増加したことに加え、アラスカ、ハワイを除く48州での生産が引き続き拡大していることが、われわれ原油投資家を慎重にさせている。当社は日中の安値でも買わない」と話した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比1.97ドル(3.76%)安い1バレル=50.44ドルで終了。3月8日以来の大幅な下げで、終値ベースで4月3日以来の安値だった。北海ブレント6月限は1.96ドル(3.6%)安の52.93ドルで取引を終えた。
原題:Oil Tumbles Most in Six Weeks as U.S. Gasoline Supplies Advance(抜粋)

◎欧州株:反発、銀行と自動車が上げ主導-3月の新車販売好調で

  19日の欧州株式相場は反発。指標のストックス欧州600指数は前日に5カ月ぶりの大幅な下げを記録していたが、この日は銀行株や自動車株が上昇を主導した。

  ストックス欧州600指数は前日比0.2%高の377.24で終了。3月の欧州新車販売台数が過去最高だったことを好感して自動車株が買われたほか、債券利回りの上昇を受けて銀行株も高い。一方、英FTSE100指数は2日続落し、年初来の上げ幅を失った。
  バーンスタインは来週のフランス大統領選に向かうにあたり、株式全体にややヘッジを掛けたエクスポージャーを維持し、欧州について中立のポジションを維持しているとリポートで明らかにした。同社は欧州のオーバーウエートを呼び掛ける時期が近く到来するかもしれないとしつつ、フランスの選挙を前に投資配分を増やすのは賢明ではないだろうとの見方を示した。

  個別では、英高級品メーカーのバーバリー・グループが7.8%安。1-3月(第4四半期)の既存店売上高が市場予想に届かなかった。
原題:European Equities Rebound as Lenders, Automakers Lead Advance(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債と英国債に売り続く、ユーロ圏周辺国債も軟調

  19日の欧州債市場ではドイツ債と英国債に対する売りが続いた。ドイツ債は短期債の下落が大きかったほか、10年債利回りが0.2%を上回った。同利回りは前日比5bp上昇の0.21%

  英国債は議会が解散総選挙を承認したことで引き続き売り圧力にさらされた。同国10年債利回りは同6bp上昇の1.07%。ユーロ圏周辺国債もイタリアを中心に軟調。
原題:Bunds Extend Selloff With Gilts; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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