コンテンツにスキップする

フランスの富裕層、「赤い」メランション氏当選に備え国外移住も検討

パリのバンドーム広場の高級宝飾店から、ダイアモンドを投げれば届く近さの優雅なビストロ。裕福な顧客たちが交わすおしゃべりは、フランス大統領選挙の共産党系候補、ジャンリュック・メランション氏に関する話題に集中している。

  ベネズエラの故チャベス前大統領のファンだと自ら認めるメランション氏だが、彼が仏大統領になるなら国外に移住しようかと考える金持ちもいる。高級ブランド、シャネルの本店やリッツ・ホテルの近くでレストランを経営するフィリップ・マルケ氏は、「メランション氏が勝利するならフランスから出て行くと言う客はいるし、私もいずれ考えなければならないだろう」と話す。税制や賃金に関するメランション氏の政策は「テロより大きな打撃を経済に与えるだろう」と同氏は語った。

  世論調査でのメランション氏の支持率はじわじわと上昇し、同氏が大統領選の決選投票に進出する可能性も排除できない。裕福な有権者らは1980年代初め、社会党のミッテラン大統領が共産党の支持を得て選出された時のことを思い出す。銀行の国有化などを掲げた同氏の当選でソ連の戦車がパリにやってくると恐れられ、国外に移住した金持ちもいた。

  富の再配分を公約に掲げるメランション氏は、企業経営陣の報酬を一般従業員が受け取る最低給与の20倍に制限する政策などを打ち出している。

France's Presidential Candidate Jean-Luc Melenchon Holds Election Rally

Jean-Luc Melenchon

Photographer: Christophe Morin/Bloomberg

原題:‘Red’ Melenchon Scares France’s Rich Into Considering Exile(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE