19日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  協和発酵キリン(4151):前日比5.8%高の1825円。成人X染色体遺伝性低リン血症を対象とした「ブロスマブ(KRN23)」の第3相臨床試験で、主要評価項目で目標を達成した、と19日に発表した。みずほ証券は、今回の結果によって同薬の成人での有用性も確認されポジティブと指摘した。SMBC日興証券の中沢安弘シニアアナリストもまた、ブロスマブは同社のグローバル戦略3品の一つで、メーンドライバーと述べた上で、今回の結果で米国で年内に販売承認申請のめどが立ったことも好印象と指摘した。

  サッポロホールディングス(2501):6.3%高の3165円。JPモルガン証券は、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に引き上げた。ビール販売が好調で割安銘柄とみる。レギュラービールの販売力回復で、第1四半期の営業赤字幅は年々縮小していると指摘。来期には第1四半期から営業黒字化が期待できそうな、足元の業績モメンタムに注目するとした。新たな目標株価は3500円。

  ヤマトホールディングス(9064):3.5%安の2270.5円。17年3月期営業利益は340億円と従来計画580億円を41%下回ったもようと18日に発表。未払い残業代などで費用が増加した。SMBC日興証券は、18年3月期上期は全体的にコストが高止まりした状況で進ちょくする可能性があり、苦しい環境が継続すると指摘。野村証券は、外注費増加などを勘案し18年3月期営業利益予想を650億円から570億円に引き下げた。

  田辺三菱製薬(4508):1.8%安の2248円。同社が米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)にライセンスを供与した糖尿病治療剤「インヴォカナ」についてUBS証券は、1-3月期の米国売上高が17%低下したと指摘。マネージドケアへの値引き拡大やチャネルミックスの変化が価格低下をもたらしていると分析した。 

  KOA(6999):6.7%高の1504円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に引き上げた。車載向け固定抵抗器事業が電動車両化、エレクトロニクス制御の拡大で成長路線に入ったと分析。売上高成長率を18年3月期は前期比5%増(円安効果含む)、19年3月期は同2%増と想定し、業績予想を上方修正した。目標株価を1270円から1600円に引き上げた。

  コーエーテクモホールディングス(3635):5.2%高の2252円。18年3月期営業利益は、前期推定比42%増の120億円弱になりそうだと19日付の日本経済新聞朝刊が報じた。他のゲーム会社と開発や販売で連携したソフトの販売が伸びて、2期ぶりに過去最高を更新するという。前期に発売が延期となったソフトも市場投入され利益貢献しそうだとしている。

  シャープ(6753):7.4%高の419円。東芝が分社した半導体新会社への出資を検討していると共同通信などが19日に報道した。シャープ親会社で東芝半導体事業の買収を目指す台湾の鴻海精密工業の陣営に加わるとみられるという。

  日本写真印刷(7915):6.6%高の2538円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は18日付で目標株価を3920円から4800円に引き上げた。投資判断は「買い」を再強調。センサーフィルムに関する技術力、量産実績、量産能力は世界トップクラスで、主要設備の多くが減価償却のピークを過ぎており、競合他社のキャッチアップは容易ではないと分析した。

  イソライト工業(5358):12%高の436円。17年3月期営業利益は前の期比27%増の21億3000万円と、従来計画の19億円を上回ったもようと18日に発表。高付加価値品の拡販、製造コストの削減などが寄与した。期末配当を1株3円から4円に増額。

  イオンファンタジー(4343):7.7%高の2800円。3月の既存店売上高が前年同月比10%増と13カ月連続プラスだったと発表。ショッピングセンター内の室内遊園地運営などを手掛けており、遊戯機械売り上げが同11%伸びた。

  中部飼料(2053):9.6%高の1240円。17年3月期営業利益は前の期比37%増の47億円と、従来計画の41億円を上回ったもようと18日に発表。主力の飼料事業で畜産飼料の販売量が上回ったほか、原料ポジションが改善した。また水産飼料の戦略製品の販売も好調だったとしている。

  旅工房(6548):18日に東証マザーズに新規上場し、上場2日目に付けた初値は公開価格比2.7倍の3750円だった。同社は国内・海外向けのパッケージ旅行の企画や販売、航空券販売、宿泊手配などをオンライン上で行っている。終値は4140円。

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