欧州では予測が難しいフランス大統領選挙や英国の欧州連合(EU)離脱といった問題が、記録的な低金利となっているこの機を捉えたい高利回り債発行体をひるませることはなく、今年の高利回り債起債は昨年より増えるだろう。ドイツ銀行はこう予想する。ブルームバーグのデータによれば、同行は最も多くの高利回り債を手掛けている。

  ドイツ銀の欧州高利回り資本市場責任者ディアムイド・トーミー氏は電話インタビューで、米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げ基調にある中で、米企業が借り入れコストが低い欧州で起債していると指摘。「イースター(復活祭)と仏大統領選の間、発行ボリュームは1-3月(第1四半期)より少なくなると見込んでいる。だが年末までには2016年を上回るだろう」と述べた。

  欧州の高利回り債発行は今年410億ユーロ(約4兆7700億円)に達しており、ドイツ銀はその約8%に関与している。

  ただ、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの欧州・中東・アフリカ(EMEA)担当レバレッジドファイナンス共同責任者クリス・マンロ氏(ロンドン在勤)は、「マクロ経済もしくは地政学的な出来事が投資家にスピードを落とさせる時期があるかもしれない」としている。

原題:Deutsche Bank Sees 2017 High-Yield Market Defying Political Risk(抜粋)

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