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IMF:ブラジルの18年成長率予測1.7%に上方修正-不透明感後退で

  • メキシコの来年の成長率見通しは2%に据え置き
  • アルゼンチンは昨年のマイナス成長から今年は2.2%のプラス圏へ

国際通貨基金(IMF)は18日に公表した世界経済見通し(WEO)の全文で、ブラジルの2018年成長見通しを小幅に上方修正した。政治的な不透明感の後退と金融緩和が進みつつあることや、政府による経済改革の進捗(しんちょく)が緩やかな回復軌道を後押しするとの見方を示した。

  IMFはブラジル経済の18年成長率見通しを1.7%と、1月時点の1.5%から引き上げた。ただブルームバーグ調査では予想中央値が2.2%で、IMFの予想は調査対象31人のアナリストのうち27人の予想を下回る悲観的な見通しにとどまっている。

  テメル政権は1世紀ぶりとなる深刻なリセッション(景気後退)からの脱却に努めている。ブラジル中央銀行は今年、高失業とインフレ鈍化を背景に利下げペースを加速。今年の成長率見通しは引き続き弱いものの、通貨の上昇やインフレ率の低下などから信頼感は高まっている。
 
  「ブラジルのマクロ経済見通しは野心的な構造的経済・財政改革の実現にかかっている」とIMFは指摘した。

  WEOでは、ブラジル中銀が年末までに政策金利を現行の11.25%から8.5%まで引き下げ、18年いっぱいその水準を維持すると予測。予想通りなら、ブラジル中銀としては07年9月までの2年間に19.75%から11.25%まで引き下げて以来の大規模な利下げサイクルとなる。2年にわたるリセッションの後、17年のブラジルの成長率は0.2%にとどまるとIMFは予想する。

  IMFは、メキシコの成長率については今年1月時点の見通しと変わらず、17年が1.7%、18年を2%と予想。アルゼンチンは今年2.2%成長と、昨年の2.3%のマイナス成長から回復を見込む。ベネズエラについては今年7.4%のマイナス成長を予想している。

原題:IMF Sees Brazil Growth Rebounding in 2018 on Easing Uncertainty(抜粋)

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