フランス大統領選挙の第1回投票を23日に控えて、選挙レースは最後の追い込みに入ったが、圧倒的な勝者が不在のまま主要4候補がつば競り合いを繰り広げる展開となっている。

  調査会社カンター・ソフレスの政治部門責任者、エドゥアール・ルセルフ氏(パリ在勤)は「総すくみの状態だ。基礎票を逃がすことなく新たな票の獲得を目指すことは、これら4人の候補それぞれにとって困難を伴う。フランスの有権者は、魚かウナギのように非常に捉えどころがない」と分析する。

マクロン候補
マクロン候補
Photographer: Christophe Morin/Bloomberg

  有権者の約3分の1が態度を決めかねている状況で、有力候補4人の第1回投票の支持率は20%前後で拮抗(きっこう)しており、フランスが経験した最近の選挙では最も予断を許さない情勢だ。これら4人のうち2人は欧州連合(EU)の諸制度に敵対的な姿勢を示し、5月7日に実施される決選投票の結果は、フランスだけにとどまらず欧州全体に広範な影響を及ぼすことが予想される。

  調査会社エラブが17日公表した最新の世論調査結果によれば、第1回投票の支持率は、独立系のマクロン前経済・産業・デジタル相が24%、極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が23%となっており、最大野党・共和党など中道・右派陣営の候補のフィヨン元首相 と左翼党のジャンリュック・メランション候補が20%近辺で追う展開。

  フランスのEU離脱の可能性をちらつかせるルペン氏に対し、メランション氏もフランスのユーロ参加の前提となる条約も含めてEU条約の再交渉を望んでいる。世論調査によると、マクロン氏が決選投票に進むことができれば、他のどの候補と一騎打ちになっても勝利する見通し。

  フランス大統領選の過去50年の平均投票率は80%と常に高い状態が続いてきたが、エラブの世論調査結果によれば、23日の第1回投票に確実に行くとの回答は全体の68%にとどまり、登録有権者の約3分の1が棄権する可能性もある。

原題:French Race Up for Grabs Days Before Voters Cast First Ballots(抜粋)

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