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日米経済対話「近く具体的な成果」、貿易や投資のルール協議へ

更新日時
  • 「経済と構造政策分野の協力」など3つの柱-発表文書
  • 今後は米から「宿題をいっぱい渡される」-慶応大学の岸教授

麻生太郎副総理兼財務相とペンス米副大統領が主導する日米経済対話の初会合が18日、都内で開かれ、日米は経済的関係の強化のため、「貿易・投資のルール/課題に関する共通戦略」など3つの柱を中心に今後の協議を進めることを決めた。今年中に次回の会合を開く予定。

  他の2つの柱は「経済と構造政策分野における協力」「分野別協力」。具体的には、貿易や投資の基準や両国で経済的利益や雇用を生み出す分野を議論する。共同発表では、対話が「近いうちに具体的な成果をもたらす」としている。

  終了後に会見した麻生氏は「アジア太平洋地域の安定のためには、経済的繁栄が不可欠」とした上で「地域の不公平な貿易慣行の是正に向けて日米で協力を進めることで合意した」と述べた。

  ペンス氏は「日本を含むすべての国と、より強くバランスの取れた貿易協定を求めていきたい」と話した。また貿易は自由で公正であるべきであり、「高いレベルの市場アクセス」を求めていくと述べた。

  同対話は2月の日米首脳会談で、安倍晋三首相からトランプ米大統領に提案した枠組み。日米は経済政策、インフラやエネルギーでの協力、貿易・投資ルールの3点を中心に話し合うことで一致していた。ペンス氏は同日午後、安倍首相との昼食会にも参加した。

米の土俵

  政府関係者によると、麻生氏とペンス氏の日米経済対話では、日本の金融政策や為替についての議論は行われなかった。次回は年内に米で実施する。貿易ルールについては、米が離脱した環太平洋連携協定(TPP)並みの高い基準を目指して協議する。

  経済産業省出身の岸博幸慶応大学教授は初会合前の取材で、「安倍首相にとって成果だと言えるような内容にはならない」との見方を示した。今後は米から「宿題をいっぱい渡される」ことになり、米の「土俵に引きずり込まれていく」と予想する。

  ロス米商務長官も18日午前10時ごろから世耕弘成経産相と会談し、世耕氏と6月に再び会談することで合意したと記者団に明らかにした。対話の枠組みをめぐる議論でも進展があり、互いの理解が進んだという。自由貿易協定(FTA)についての議論は、時期尚早という見方を示した。

  世耕氏は会談後、「かなり具体的で、率直で、実務的な話ができた」と話した。会談の冒頭のあいさつでは、麻生氏とペンス氏の対話を受け「われわれが実務的な協議を進めることになる」と述べた。

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