フィアット・クライスラーのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は、自ら主張してきた業界再編の追求を棚上げし、2019年に引退する前に同社が掲げる債務削減目標の達成に焦点を絞る。

  同CEOはアムステルダムで14日開催された株主総会で、「われわれは歴史的に重要な成果を達成し、債務に悩まされずに済む状況に向かう途上にある。統合に関して非現実的な夢を見始めないよう非常に慎重になる必要がある」と述べ、「いかなるアライアンスについても協議する時ではない」と言明した。

マルキオンネCEO(2014年)
マルキオンネCEO(2014年)
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg *** Local Caption *** Sergio Marchionne

  マルキオンネCEO(64)は自動車業界内で同じ技術について幾つもの開発が行われ、資金が無駄になっていると主張し、業界再編を長く支持してきた。同CEOによる合併打診を米ゼネラル・モーターズ(GM)が2年前に拒否して以後、同CEOは提携相手にとってのフィアット・クライスラーの魅力を高めるため、債務削減に力を入れている。

  フランスのグループPSAがGMのオペル部門など欧州事業を買収したことを受け、マルキオンネCEOは3月時点で、いずれは統合に向けドイツのフォルクスワーゲン(VW)からアプローチがあるかもしれないと話していた。だがこの日、VWとは協議していないことを明確にし、また電気自動車メーカーの米テスラとの取り決めも探っていないと語った。

原題:Marchionne Halts ‘Unrealistic’ Merger Dreams for Fiat (1)(抜粋)

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