国内市況の過去の記事はこちらです。指標はここをクリックして下さい。

●日本株5日ぶり反発、過度な地政学リスク後退-売買代金はことし最低

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は5営業日ぶりに反発。北朝鮮を巡る過度な地政学リスクへの警戒が後退したほか、複数のテクニカル指標が売られ過ぎを示唆し、見直しの動きが優勢となった。電力や食料品、陸運などディフェンシブ業種、不動産や小売株など内需セクターが高い。

  ただ、為替の円高に対する懸念が根強いほか、米国経済統計の低調もあり、輸送用機器など輸出株、非鉄金属など素材株、銀行株は軟調。海外投資家を中心に積極的に取引する向きも少なく、東証1部の売買代金はことし最低を更新した。

  TOPIXの終値は前週末比6.62ポイント(0.5%)高の1465.69、日経平均株価は19円63銭(0.1%)高の1万8355円26銭。

  第一生命保険の岩渕康哉株式部長は、「不透明感が取り除かれれば、日本株は上昇とみている投資家は多い。世界的にファンダメンタルズは堅調。国内企業業績への期待も根強く、為替が現水準を維持できれば、今期2桁増益の見通しはまだ保てる」と指摘。地政学リスクはなお根強いものの、「それほどボラティリティは上がっていない。下落を想定して積極的にヘッジしていないということだ」と話した。

  • 東証1部の売買高は14億5429万株、売買代金は1兆6337億円とことし最低だった2月21日の1兆6540億円を下回った
  • 上昇銘柄数は1395、下落は511

  東証1部33業種は電気・ガス、不動産、その他製品、食料品、サービス、小売、陸運、医薬品など22業種が上昇。輸送用機器や非鉄金属、銀行、石油・石炭製品、鉄鋼、機械など11業種は下落。売買代金上位では新作ゲームが好調なグリーは大幅高。任天堂や三井不動産、ペプチドリーム、DOWAホールディングスも上げ、業績計画を上方修正したローツェは急騰。半面、ソフトバンクグループやSUMCO、ミネベアミツミ、石川製作所は安い。

●長期金利がゼロ%再接近、円高リスクで日銀オペ減額しづらいとの見方

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券相場は上昇。長期金利は再びゼロ%に接近した。北朝鮮情勢を巡る地政学的リスクを背景に円高圧力が強まる中、日本銀行がこの日の国債買い入れオペの減額を見送ったことから買いが優勢となった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値と横ばいの0.01%で取引を開始。午後には0.5ベーシスポイント(bp)低い0.005%と、13日に付けた昨年11月以来の低水準まで買われた。

  超長期債も堅調。20年物の160回債利回りは1.5bp低い0.545%と、新発債として昨年12月以来の水準まで低下した。30年物54回債利回りは一時2.5bp低い0.735%、40年物の9回債利回りは2bp低下の0.94%と、ともに新発債で1月以来の低水準を付けた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「10年債利回りのターゲットがもともとゼロ%程度、プラス金利では目くじらを立てるような水準ではないと日銀が解釈している可能性が高いことに加え、円高リスクが高まる中で買い入れ減額はやりづらい」と指摘。「北朝鮮のヘッドラインリスクもまだ分からず、今週末はフランスの大統領選挙が予定されているため、月末にかけては金利上上昇要因が見当たらない」と述べた。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前週末比8銭高の151円17銭で取引を開始し、一時151円21銭と、先週末の夜間取引で付けた昨年11月以来の高値まで水準を切り上げた。その後は4銭安の151円05銭まで伸び悩む場面も見られたが、結局6銭高の151円15銭で引けた。
  

●円が全面高、地政学リスクを警戒-対ドルは5カ月ぶり高値更新

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場では、円が全面高。北朝鮮情勢など地政学リスクに対する警戒感から円買い圧力が根強く残った。対ドルでは、昨年11月15日以来の高値を更新した。

  午後4時10分現在の円は前週末比で主要16通貨全てに対して上昇。ドル・円は1ドル=108円34銭前後で推移している。朝方からドル売り・円買いが優勢となり、一時は108円13銭まで円買いが進んだ。地政学リスクへの警戒感に加え、前週末に発表された米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、米金利が低下したことなどがドルの重しとなった。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下の1218.27。

  ソニーフィナンシャルホールディングス金融市場調査部の石川久美子為替アナリストは、北朝鮮、シリア、アフガニスタンなどの地政学リスクが不透明な中で、「ドルを積極的に買えない」と指摘。「戻りがあっても自律反発の範囲内。基調的にはもう少し下の水準を試すと思う。108円を割れるのは時間の問題」との見方を示した。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.0625ドルで推移している。ユーロ・円相場は、0.2%安の1ユーロ=115円13銭。一時114円85銭と昨年11月9日以来のユーロ安・円高水準を付けた。

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE