【個別銘柄】新作順調グリーが大幅高、東宝は急反発、クリレスH下落

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17日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  グリー(3632):前週末比9.6%高の844円。調査会社アップアーニーによると、17日午前10時5分現在のiOSアプリ国内ランキングで、新作ゲーム「アナザーエデン 時空を超える猫」のダウンロード数がゲームカテゴリーで1位維持、全体でも4位。業績への好影響波及を期待する買いが優勢となった。同ゲームは12日午前に配信を開始した。

  東宝(9602):5.6%高の3200円。14日に発表した2018年2月期営業利益計画は前期比19%減の409億円。野村証券では同証事前予想の400億円を上回ったと指摘した。今期は前期のヒット作の大きな反動減が予想され慎重なガイダンスが想定されたが、当初の中計目標(350億円)を上回る計画は驚きと評価。収益力が着実に向上していることを示唆するとの見方を示した。

  クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387):4.9%安の902円。14日発表の17年2月期営業利益は前の期比13%減の58億5700万円だった。会社計画69億円や市場予想69億4300万円を下回った。ドイツ証券では、各カテゴリーがそれぞれ少しずつ期待に届かなかった格好だが、特に高単価業態の回復が遅れているもようで、既存店対策が急務と指摘した。会社側の18年2月期営業利益計画は前期比7.6%増の63億円と市場予想79億6800万円を下回った。

  ドトール・日レスホールディングス(3087):5.4%高の2291円。18年2月期営業利益計画は前期比4.8%増の110億円と14日に発表した。市場予想は112億円だった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、外食産業の厳しい事業環境下で、原材料の安定調達やコストコントロールなどで安定的に増益することができる同社業績には安心感があると評価した。 

  DOWAホールディングス(5714):4%高の798円。17年3月期営業利益は340億円と従来計画290億円を17%上回ったもようと14日に発表。市場予想は311億円だった。野村証券は、電子材料事業が想定を上回るなど、市況要因以外も予想以上に良い内容で株価にポジティブ、と指摘した。

  わらべや日洋ホールディングス(2918):2.6%高の2665円。18年2月期営業利益は前期比12%増の46億円の見通しと14日に発表した。主要顧客のコンビニエンスストア、セブン-イレブンが継続的に商品の刷新をすることなどが寄与する見込み。立花証券では、総菜市場自体が伸びているうえ、同分野で勝ち組のセブン-イレブン向けのため、業績は今後も拡大基調が続くと指摘。成長性を考えれば現状の予想PER18倍台は割安ともみる。
 
  ローツェ(6323):500円(24%)高の2571円ストップ高。韓国子会社が総額約24億円の製品を一括受注したと14日発表。第2四半期売上高が大幅な増収見込みとなることを受け、17日午前に18年2月期営業利益計画を36億8000万円から42億2300万円に15%増額した。

  東天紅(8181):7.5%高の157円。18年2月期営業損益は1億3000万円の黒字と、前期1億5400万円の赤字から改善する見込みと17日午後に発表。構造改革をさらに推進する計画で、13年2月期以来の黒字を目指す。上野店の婚礼部門は販促投資効果が表れ、新規来館数・成約数ともに順調としている。また、9月1日に単元株式数を1000株から100株に変更、10株につき1株の割合で併合も実施する。

  チェンジ(3962):6.9%高の4965円。17年9月期単独営業利益計画を2億100万円から前期比41%増の2億6200万円に上方修正すると17日午後に発表した。大企業や官公庁の働き方改革を支えるモバイルセキュリティプラットフォームの販売が想定を上回ったほか、ロボティクスインテグレーションなどの受注が想定より伸長。また、競合不在による粗利益の増加や内部管理費の抑制も奏功した。

  FPG(7148):6.6%高の957円。16年10月-17年3月期純利益は56億円と従来計画41億4500万円を35%上回ったもようと14日に発表した。主力のタックス・リース・アレンジメント事業の売上高が計画上回ったことが背景。投資家からの旺盛な需要を確実に取り込んだ。

  住江織物(3501):11%安の231円。17年5月期営業利益計画を15億4000万円から10億円に引き下げると14日に発表。前期と比較した減益率は従来の40%から61%に拡大する。個人消費の低迷などでインテリア事業が伸び悩んでいることなどを勘案した。

  ブロンコビリー(3091):6.8%安の2477円。17年1-3月営業利益は前年同期比29%減の5億5100万円だったと14日に発表した。店舗増加や販促強化のための費用増加が響いた。野村証券は、既存店売上高が4.2%減と同証事前予想0.8%減より悪く、ネガティブな印象と指摘。焼肉各社の既存店売上高も同様に苦戦傾向にあることを踏まえると、高単価肉系レストランの業態自体が厳しい環境下にあると分析した。 

  ディップ(2379):1.8%安の2237円。岩井コスモ証券は、14日付で投資判断を「A(アウトパフォーム)」から「B+(中立プラス)」に、目標株価を3000円から2600円に引き下げた。シェア拡大のための先行投資や広告案件獲得に向けた価格競争などで、営業利益率の改善が進みにくくなっていると指摘。短期的に株価の上値を抑える可能性があるとした。

  しまむら(8227):0.7%安の1万5200円。ドイツ証券は15日付で、投資判断を「買い」から「ホールド」に引き下げた。15年5月に専務に就任した北島氏が主導する業務改革の成果で前期に4期ぶりの営業最高益となったが、株価の上昇余地が限定的になったとみる。収益性改善にめどが立つ中で、今後は売り上げの底上げに向けた取り組みにも注目したい、と指摘。目標株価は1万7000円で継続。

  静岡銀行(8355):0.9%安の883円。2017年3月期純利益は280億円と従来計画380億円を26%下回ったもようと14日に発表した。米国債券などの評価損の処理が響く。ドイツ証券では、1-3月(第4四半期)で外債の含み損を一掃した可能性があり、18年4月からの新中期計画を外債含み損ゼロでスタートさせる方針があったと思われる、と指摘した。

  石油資源開発(1662):1.2%安の2467円。持分法による投資損失72億円を17年3月期の営業外費用に計上すると14日に発表した。持ち分法適用会社の日本海洋掘削(1606)が固定資産の減損損失などで同期に233億円の純損失を計上するため。日海洋掘は2.4%安の2176円。

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