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円上昇、週末の北朝鮮リスクを警戒-ドルは109円台割れ

更新日時
  • 欧米イースター入りで見送りムード、午後からリスク回避強まる
  • ドル・円の先行きの方向感は横ばいもしくは下方向-BofA

14日の東京外国為替市場では円が上昇。北朝鮮が週末の故金日成国家主席の生誕105周年の祝賀行事の一環として、核実験や弾道ミサイル試射を実施する可能性が取りざたされる中、米国との緊張などが高まる地政学リスクを警戒した円を買う動きが強まった。

  ブルームバーグ・データによると、円は主要16通貨全てに対して前日終値比で上昇。この日の相場は欧米がイースターの祝日ということもあり、全般的に見送りムードが強かったが、午後に入り徐々にリスク回避の動きが強まった。

  午後4時39分現在のドル・円相場は前日比0.2%安の1ドル=108円93銭。109円台前半での小動きが続いていたが、午後2時過ぎに109円台を割り込み、一時108円85銭まで円高が進んだ。 東京株式相場では、北朝鮮暴発への警戒からTOPIXが今年最長の4日連続安とった。

不測の事態を警戒

  バンク・オブ・アメリカ外国為替本部の岩崎拓也営業本部長は、ドル・円の下落について、週末の北朝鮮リスクを前に持ち高を減らす動きが主導していると説明。市場関係者の極短期的な立ち位置は中立に近づいているとみられ、「これ以上大きく仕掛ける感じではないのではないか」としながらも、地政学リスクが続いている中で、米景気動向が変調をきたすリスクや株式市場が崩れるリスクは排除できず、「ドル・円の先行きの方向感は横ばいもしくは下方向」と語った。

  AP通信伝によると、北朝鮮の韓成烈(ハン・ソンリョル)外務次官は最高指導者が適切と判断すれば同国がいつでも核実験を実施するだろうと述べた。また、「われわれが米国の先制攻撃を前に傍観することがないのは確かだ」とし、「彼らが選択するなら、われわれは戦争に突入するだろう」と語った。同次官とのインタビューを引用して報じた。

  米軍は13日に通常兵器としては史上最強の爆弾をアフガニスタンにある過激派組織「イスラム国(IS)」の拠点に投下。トランプ大統領は今回の爆弾が北朝鮮への警告になるのかとの問いに対し、「これがメッセージを送ることになるのか分からない。それがどうであるかはどうでもよいことだ。北朝鮮が問題だ。この問題に対処することになる」と答えた。  

  外為どっとコム総研の神田卓也取締役調査部長は、「軍事行動の先読みはとても無理。出来ることと言えば不測の事態に備えることぐらいで、できる限り不要不急のポジションは持たないようにするのがいい」と語った。
  

Reactions As North Korea Fires Long-Range Rocket Weeks After Nuclear Test

韓国のイムジンガク展望台から北朝鮮方面に指をさす見物人

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

 ブルームバーグのエコノミスト調査によると、米国でこの日発表される3月の消費者物価指数(CPI)は前月比横ばい(2月は0.1%上昇)、3月の小売売上高は同0.2%減(2月0.1%増)が見込まれている。
  
  三菱UFJ信託銀行資金為替部戦略トレーディング課の池島俊太郎課長は、欧米がイースター休暇で、豪州もイースターマンデーまで休みとなると、仮に何か起こった場合の週明けの動きは予測しがたいとし、「薄商いの中で急な動きになるリスクもあるだろう」と指摘。一方、何も起きなければドル・円は戻しやすいが、引き続き北朝鮮絡みのリスクが残るほか、18日の日米経済対話や仏大統領選を控える中で「109円50銭~60銭が重くなりそう」と予想した。

  ユーロ・ドルは1ユーロ=1.06ドル台前半でもみ合い。フランス大統領選の第1回投票を23日に控えて、欧州の政治リスクも警戒される中、ユーロは上値の重い展開となった。
  

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