トランプ米大統領の驚くべき同盟関係、口先で中国為替戦略を支援

  • 中国は対ドルで元の安定、ドル以外の通貨に対し元安の戦略
  • CFETS人民元指数、年内に3.4%下がりそうだ-BBVAの夏氏

トランプ米大統領が中国と驚くべき同盟関係を築こうとしている。

  大統領のドルが強過ぎるとの見方や中国を為替操作国と認定しないとの発言はいずれも、中国がこれまで練り上げ実施してきた為替戦略を支える。つまり人民元相場をドルに対しては安定を保ち、ドル以外の大半の通貨に対しては元安方向にするというものだ。

  トランプ大統領のコメントを受けた人民元の上昇は、他の大半のアジア通貨よりも小さい。ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)の夏楽エコノミスト(香港在勤)は、人民元が今年、通貨バスケットに対して最安値を更新すると予想する。

  ブルームバーグの人民元予想ランキングで最も精度が高かった夏氏は、「トランプ発言は中国に人民元を他のアジア通貨に対して安くする好機を与えた。政策当局が元安ペースをコントロールし続け、金融安定を損ねることを回避している限り、中国輸出企業に恩恵を与えるだろう」と述べた。

  13日の取引で人民元はドルに対し0.1%上昇。対ドルで韓国ウォンは1%値上がりだった。

  人民元は上海時間14日午前9時50分(日本時間同10時50分)現在、0.05%高の1ドル=6.8841元。中国外国為替取引システム(CFETS)の通貨バスケット、人民元指数のブルームバーグが作成したレプリカは0.08%下げている。夏氏は同指数が年内にさらに3.4%下がると見込んでいる。

原題:PBOC Finds Friend in Trump as Yuan Seen Falling Versus Peers (1)(抜粋)

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