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トランプ米大統領の「ドルは強過ぎる」発言、一部市場には希望の兆し

  • 過去5年の24%のドル高で打撃を受けた資産クラスには朗報
  • 原油や金はドルと逆方向に動く傾向

トランプ米大統領はドル安が好きであり、一部の市場も同感だ。

  12日のトランプ大統領発言を受けたドルの反射的反応はほとんど反転したとはいえ、ドルは米国の政策の遅れや利上げペース鈍化の見通しを背景に新たなレンジで定着しつつあるようだ。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は1月の高値から4.5%下落し、今週は約1カ月ぶりの大幅安に向かっている。

  これは一部トレーダーにとって歓迎すべき知らせだ。過去5年間の24%のドル上昇で打撃を受けたセクターや資産クラスにとって、ドル安は支えになり得る。確かに、米経済の足元は依然としてしっかりしているため、最近のドル下落は一時的現象にすぎないとの見方も多いが、ドルが持続的な低迷に直面すれば、これらの資産には買い注文が見込まれる。


貴金属

Safe-Haven Metal Goes Its Separate Way

  ドルは引き続き世界の市場で最も重要な通貨として君臨しており、近年は金との間で逆相関の関係を作っている。ドル下落は安全資産の需要を生むとナショナル・アライアンス・キャピタル・マーケッツの国際債券責任者アンドルー・ブレナー氏は指摘する。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数が今週、0.8%下落した一方、金は2.3%上昇し、昨年11月以来の高値を付けている。

原油

A Boost For Oil Prices

  トランプ大統領の望み通りドル安となれば、消費者はいずれガソリン代の上昇を目にするかもしれない。

  クリッパーデータの商品調査責任者、マット・スミス氏はインタビューで「ドルと商品は通常、逆方向に動く。従って、トランプ大統領はドル発言で望む効果を得た場合、原油価格やガソリン価格などの商品価格の上昇を図らずも促すことになる」と指摘した。

  そうした効果は、米国が原油の輸出国としての役割を増す中で恩恵を受ける立場にあるシェールオイル生産者にも及ぶ。

Retail Could Face Another Headwind

原題:Trump Strong Dollar Snub Meets Silver Lining Bets on Weakness(抜粋)

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