米軍は13日、通常兵器としては史上最強の爆弾をアフガニスタンにある過激派組織「イスラム国(IS)」の拠点に投下した。米トランプ政権はISの動きを封じることが目的だと説明した。

  「GBUー43/B 大規模爆風爆弾兵器」(MOAB)が実戦で使われたのは初めて。スパイサー大統領報道官は同日、テロリストが利用するトンネル施設を狙って投下したと記者団に説明した。

  スパイサー報道官は「米国はイスラム国との戦いを極めて真剣に受け止めており、この組織を倒すには行動スペースを奪う必要があり、われわれはそれを行った」と発言。「米国はこの作戦による民間人被害や巻き添え被害を避けるのに必要なあらゆる措置を取った」と述べた。

  トランプ大統領は、今回の爆弾投下を許可したのかとの記者団の質問に対し、「われわれには世界最強の軍があり、彼らはいつも通りに任務を果たした。われわれが完全な権限を与え、彼らはそれを遂行している」とホワイトハウスで語った。

  トランプ大統領は1週間前、シリアのアサド政権が民間人に対し化学兵器を使用したとして同国へのミサイル攻撃を許可した。北朝鮮が再び核実験やミサイル発射を行うとの懸念の高まりと時期が重なった。

  トランプ大統領は今回の爆弾が北朝鮮への警告になるのかとの問いに対し、「これがメッセージを送ることになるのか分からない。それがどうであるかはどうでもよいことだ。北朝鮮が問題だ。この問題に対処することになる」と答えた。

  米国防総省の声明によると、MOABはアフガニスタン東部ナンガルハル州のIS支配地域に投下された。米空軍によれば、MC130輸送機からパラシュートで投下し、衛星利用測位システム(GPS)を使って標的に誘導した。

  アフガニスタンの米軍司令部は、「全ての爆弾の母」とも呼ばれるMOABの投下について、ISの戦力と施設を「最大限に破壊し、同地域で掃討作戦を展開するアフガンと米国軍へのリスクを最小限に抑えることが目的だった」と声明で説明した。

原題:U.S. Drops Biggest Non-Nuclear Bomb on Afghan Islamic State (1)(抜粋)

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