コンテンツにスキップする

グロース氏:株式相場には「過度な期待が織り込まれている」

更新日時
  • 生産性の伸びはGDP押し上げに不十分-グロース氏
  • グロース氏運用債券ファンド、過去1年間のリターンはプラス3.6%

株式や他の資産は世界成長の見通しに基づいた非現実的な水準にあると、著名債券ファンドマネジャーのビル・グロース氏が指摘した。

  ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドを運用するグロース氏は13日公表した月間投資見通しで、「株式相場には過度な期待が織り込まれており、高利回り債券相場は過度な成長を織り込んでいる。資産価格は全て不自然な水準まで高くなっており、過去6年間のようなリターンにつながり得ると考えるのはモデル駆動型戦略を採り歴史的に見て偏った投資家だけだ」と指摘。「高い成長率やそれをもたらす生産性は、過ぎ去った時代の遠い記憶のようだ」と述べた。

  トランプ米大統領は選挙期間中、米経済成長率を3%以上に回復させると公約。この期待も一因となって選挙後に株価は急上昇した。S&P500種株価指数は3月1日に付けた過去最高値からは約2%下落したものの、選挙以降では前日までの時点でなお10%近く上昇している。

  グロース氏は13日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、米株式相場が「実際に上昇する」ためには少なくとも2%の経済成長が必要だと発言した。また、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長はハト派的に振る舞ってきたことから、同議長の続投に含みを持たせたトランプ大統領の今週の発言は債券相場を後押しし得ると指摘。「イエレン氏が再任されれば、債券市場、特に短期債券市場にとって好ましいだろう」と語った。

  アンコンストレインド・ボンド・ファンド(運用資産20億ドル=約2180億円)の過去1年間のリターンはプラス3.6%。同氏が運用を開始した2014年10月以降のリターンはプラス5.1%となっている。

原題:Bill Gross Says Stock Market Is ‘Priced for Too Much Hope’ (1)(抜粋)

(4段落目にインタビューでの発言を追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE