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米ロ外相、関係改善へ前向きな姿勢も-立場の違い強調でも

更新日時
  • 2大核大国がこのような関係ではいけない-ティラーソン国務長官
  • 実際の関係改善は米ロ首脳会談が実現するまで持ち越しか

ティラーソン米国務長官とロシアのラブロフ外相は12日、モスクワでの会談後の記者会見で共に立場の違いを強調したが、その一方で、ロシアによるサイバー攻撃やシリアを巡る対立の深刻化で悪化した米ロ関係の修復を諦めていないことも示唆した。

  ロシア政府はプーチン大統領がティラーソン長官との面会に応じるかどうか明らかにしなかったため、同長官の就任後初となるロシア訪問は緊張感に包まれていた。プーチン大統領は結局、ティラーソン長官およびラブロフ外相と2時間余り会談。会談後にティラーソン、ラブロフ両氏は記者団に、危ういほど悪化した両国関係の修復に努める必要があると語った。

  ティラーソン長官は「両国間の信頼関係は弱い」とした上で、「世界の2大核大国がこのような関係であってはならない」と発言した。

  ロシア側は、トランプ大統領がシリア攻撃を命じた後でも、米ロ関係を改善するとした選挙公約をトランプ氏が実行しようとするという期待をプーチン大統領は捨てていないというメッセージを発した。

  ロシア政府の諮問機関である外交国防政策評議会の責任者、フョードル・ ルキアノフ氏は「これからは外交の出番だ」と指摘。「プーチン大統領がティラーソン長官を受け入れたという事実は好意の意思表示だ。ロシア側は対立を全く望んでないことは明白だ」と分析した。

  次のステップはトランプ・プーチン会談が実現するまで見られない可能性がある。両首脳とも7月に独ハンブルクで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に参加する見込み。

  トランプ大統領も12日のホワイトハウスでの記者会見で、ティラーソン長官のモスクワ訪問についてやや楽観的な見方を示し、「自分が聞いた範囲では、かなり良い結果のようであり、恐らく予想以上だろう」と発言。米ロ関係は「かつてないほど悪化している」が、米国と同盟国が「ロシアとうまくやっていける」と依然楽観していると語った。

原題:Tillerson, Lavrov Fail to Bridge Deepening U.S.-Russia Divide(抜粋)

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