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4月12日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル急落-米大統領の「強過ぎる」発言で、一時108円台

  12日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが急落した。トランプ米大統領がドルについて「強過ぎる」水準になりつつあると発言したことに反応した。

  トランプ氏の発言は米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。この報道に反応し、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.5%を超える下げとなった。大統領はまた、米金融当局が金利を低水準にとどめておくことが望ましいとの見解も示した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%低下。

  ドルは対円では0.5%安の1ドル=109円03銭。一時108円台に下げる場面もあった。対ユーロでは0.6%安の1ユーロ=1.0665ドル。
  
  このほかトランプ大統領はWSJに対して、中国を為替操作国に認定しないと述べたほか、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の再指名にオープンな姿勢を示した。

  今週は、地政学的な緊張の高まりから市場ではリスク回避の動きが出ていたが、ティラーソン米国務長官がこの日、ロシアのラブロフ外相ならびにプーチン大統領と会談したことを受け、リスク資産に改善の動きが見られた。
原題:Dollar Plunges After Trump Says Currency ‘Getting Too Strong’(抜粋)

◎米国株:続落、決算や地政学リスクを警戒-IT株指数は9日続落

  12日の米株式相場は続落。決算発表や地政学動向への注目が高まっている。トランプ米大統領はイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の再指名について含みを持たせた。

  ハイテク株への圧力が強まっており、S&P500種株価指数のセクター別では情報技術(IT)株指数が9日連続で下落。

  ベスポークの共同創業者、ポール・ヒッキー氏は12日付のリポートで、「セクター別のデータが公表されるようになった1989年後半以降、IT株指数が9日以上連続で下げたのは他に3回しかない。その3回のうち、10日以上だったのは2012年5月の1回だけだが、その際は12日連続だった」と指摘した。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%安の2344.93で終了。ダウ工業株30種平均は59.44ドル(0.3%)安の20591.86ドルで終えた。

  S&P500種が50日移動平均を下回って終えたのは昨年11月8日以来。
  S&P500種の11セクターのうち7セクターが下落。素材と資本財株の下げも目立った。ヘルスケア株はほぼ変わらずだった。一方、国債相場の上昇を背景に公益株や生活必需品、通信サービス株は上げた。

  S&P500種は3月上旬に最高値を更新して以降、上昇を維持するのに苦戦しており、1%を超える変動は過去3週間ない。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は4営業連続で上昇し、15.5となった。前日は地政学面での緊張の高まりを背景に米大統領選以降で最高を付けていた。

  S&P500種の構成銘柄ではHPインクとタイソンの上げが目立った。

  トランプ大統領は12日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで、低金利政策が望ましいと発言したほか、イエレン議長については「好感を持っており」、「尊敬している」と述べた。イエレン議長の再指名については決めていないと述べた。
  
  大統領は中国を為替操作国に認定しないことを明らかにしたほか、ドルが強くなり過ぎているとも指摘した。
  
  ティラーソン長官はロシアのラブロフ外相、プーチン大統領とモスクワで会談。トランプ政権はシリアのアサド政権による化学兵器使用をクレムリンが隠そうとしていると非難している。  
原題:U.S. Stocks Fall as Geopolitical Questions Mount, Bonds Rally(抜粋)
MARKET WRAP: U.S. Stocks Drop as European Equities Close Higher(抜粋)

◎米国債:上昇、米大統領が低金利を支持-イエレン議長再指名も

  12日の米国債は上昇。この日10年債利回りは大きく低下した。トランプ米大統領が低金利政策を支持したほか、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の再指名に関して可能性を残したことが手掛かり。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.24%。30年債利回りは4bp低下して2.89%。

  投資家は北朝鮮やシリアなどの地政学的リスクの高まりを背景に安全資産へ逃避している。ロシアのプーチン大統領がティラーソン米国務長官と会談し、シリア情勢について協議した。また北朝鮮を訪れている外国人記者は13日に「重大な出来事」に備えるよう通知を受けたと、ロイター通信が伝えた。

  トランプ大統領はウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙に対し、ドルが「強過ぎる」と発言した。イエレン議長については「好感を持っており」、「尊敬している」と述べた。イエレン議長の再指名については決めていないと述べた。

  ストラテジストの多くは10年債利回りでは2.3%を節目とみており、今年に入りその節目を概ね維持してきた。シティは利回りがこの水準を継続的に抜けた場合は米国債の先物買いが妥当となるだろうと指摘する。  

  午後に入り実施された30年債入札は最高落札利回りが2.938%。応札倍率は2.23倍と、昨年11月以来の低水準だった。

  14日のグッドフライデー(聖金曜日)の祝日を控えて、13日の米国債取引は米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告に基づき午後2時までの短縮取引となる。 
原題:Treasury Yields Tumble as Trump Says He Likes Low Interest Rates(抜粋)

◎NY金:続伸、5カ月ぶり高値-政治的リスクで逃避買いが活発化

  12日のニューヨーク金先物相場は続伸し、5カ月ぶりの高値となった。シリアや北朝鮮をめぐる緊張が高まりつつあるとの懸念を背景に、逃避先としての金の買いが活発化した。金はトランプ氏が大統領に選出されて以来の高値付近となっている。

  マレックス・スペクトロン・グループの貴金属トレーディング責任者、デービッド・ゴベット氏(ロンドン在勤)は、トランプ氏が「またもや影響した」と電子メールで指摘。「こうした全ての不確実性に対するヘッジとして金の保有を続けるが、外交折衝が実を結べば、価格は再び下落することにも十分留意する必要があろう」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.3%高の1オンス=1278.10ドルで終了。一時は1281.80ドルと、中心限月としては昨年11月10日以来の高値をつけた。
銀先物も上昇。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウムは下落した。
原題:Political Risks Push Gold to Five-Month High on Haven Demand(抜粋)

◎NY原油:反落、7日ぶりの下げ-米国で石油生産が拡大

  12日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が7営業日ぶりに下落した。政府統計で米国の石油生産が約1年ぶりの高水準を示したことが背景。石油在庫は市場予想以上に減少した。

  トートイス・キャピタル・アドバイザーズのマネジングディレクター兼ポートフォリオマネジャーのブライアン・ケッセンス氏は「全体的には需給バランスが整いつつある」と述べ、「週間ベースで発表される在庫統計への関心が弱まっている一方で、石油輸出国機構(OPEC)のニュースにより注目が集まっている」と続けた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比29セント(0.5%)安い1バレル=53.11ドルで終了。北海ブレント6月限は37セント(0.7%)安の55.86ドルで取引を終えた。
原題:Oil Retreats as U.S. Production Gain Offsets Stockpile Decline(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、1年4カ月ぶり高値-ディフェンシブ銘柄高 い

  12日の欧州株式相場は上昇し、指標のストックス欧州600指数は1 年4カ月ぶり高値を付けた。企業決算を見極める動きが強まる中、鉱業 株と銀行株が下げたものの、ディフェンシブ銘柄が買われ全体を押し上 げた。

  ストックス600指数は前日比0.2%高の381.90で終了。一時は0.7% 上昇した。業種別指数の中で、食料・飲料株とメディア株の上げが目立 った。

  自動車株指数は8営業日ぶりに上昇に転じた。ドイツのダイムラー は0.3%上昇。1-3月(第1四半期)に2倍増益となった。

  個別銘柄では、独スポーツ用品メーカー、プーマは9.1%急 伸。2017年通期の利益見通しを上方修正した。一方、英小売りのテスコ が5.7%値下がり。

  アラ・ハームワース氏を含むバーンスティーンのストラテジストら はリポートで、このところ売り浴びせられたバリュー株について、買い を入れるにはまだ時期尚早だとし、アナリスト予想や投資家のポジショ ンは楽観的過ぎると記述した。
原題:European Stocks Rise to 16-Month High as Media, Food Shares Jump(抜粋)

◎欧州債:フランス債と独債のスプレッド縮小-大統領候補の支持率接近

  12日の欧州債市場ではフランス国債が上昇。仏大統領候補のマクロ ン前経済相とフィヨン元首相の支持率が最近接近していることが好感されている。

  仏10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は4bp縮小。ドイツ国債は狭いレンジ内での取引に終始。
原題:French Bonds Bid, Bunds Range-Bound; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(米国株、米国債を更新します.)
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