トランプ米大統領は中国を為替操作国に認定しないことを明らかにし、選挙公約の目玉の一つを後退させた。その一方で、強いドルが米企業の競争力を損ねているとも指摘した。

  トランプ大統領は12日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで、中国は「為替操作国ではない」と語り、中国が人民元安誘導を目的とした介入を最近行っていないことを認めるような発言をした。

  トランプ氏は昨年の選挙期間中、中国が貿易で優位に立つため為替を操作していると主張し、大統領に当選すれば就任初日に中国を為替操作国に認定すると公約していた。

  トランプ氏はWSJのインタビューで、ドルが経済への痛手になるほど強くなり過ぎていると指摘するとともに、他国が自国通貨を「切り下げている」と発言。これを受け、ドルは下落し、米10年国債利回りは低下した。

  トランプ氏は「ドルは強くなり過ぎていると思う。これはある程度私のせいでもある。人々が私を信頼しているためだ。しかしこれは痛手となっている。最終的に痛手となる」と指摘。「ドルが強く、他国が自国通貨を切り下げている状況で競争するのは極めて難しい」と語った。

  トランプ大統領はさらに、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の再指名の可能性に含みを持たせるとともに、「低金利政策」が望ましいと発言した。

  米財務省はトランプ政権発足後では初の外国為替報告書を今月中に公表する見込み。

原題:Trump Says China Not FX Manipulator, Sees Dollar Too Strong (2)(抜粋)

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