ピンク色の男性用シャツには流行があるようだ。米誌ライフは1955年の春にその年が「ピンクの最盛年」になるとうたっていたが、2017年はそれを凌駕する年になるかもしれない。

  英国の由緒あるシャツメーカー、トーマスメイソンのブランドマネジャー、ティム・ネックブローク氏は、同社にとって「ピンクは今シーズンのベストセラーだ」と言う。「疑いもなくエレガントで、かなりの度胸を示すことになる」と話す。

ピンクシャツ:左からイートン(285ドル)、ブルックスブラザーズ(140ドル)、イザイア(545ドル)
ピンクシャツ:左からイートン(285ドル)、ブルックスブラザーズ(140ドル)、イザイア(545ドル)
Source: Brands

  ニューヨークのブロードウェーでリバイバル上演が4月25日から始まるジョン・グエア作の「六次の隔たり」でも、ピンクのシャツは大きな存在感を示す。この戯曲は映画化され「私に近い6人の他人」という邦題で日本でも公開された。

  1990年の上演時に衣装デザイナーを務めたウィリアム・アイビー・ロング氏はブルックスブラザーズのシャツを使いたかったが、結局選んだのはポールスチュアートのシャツだった。黒人俳優のジェームズ・マクダニエルが着ると、舞台上で「汚れた白いシャツ」に見えてしまったためだと打ち明ける。

左から鎌倉シャツ(89ドル)、チャールズティリット(110ドル)、ターンブル&アッサー(365ドル)
左から鎌倉シャツ(89ドル)、チャールズティリット(110ドル)、ターンブル&アッサー(365ドル)
Source: Brands

  
  ポールスチュアートのシャツは「少しだけより大胆」だったという。アフリカ系米国人がピンクのシャツを着ると、白人男性とは見栄えが違ってくるというのは誰にとっても教訓となる。

  今年の上演でのピンクのシャツを着るのはコーリー・ホーキンスだ。衣装デザイナーのクリント・ラモス氏は「7種類ほどのシャツを試した」と述べる。J・クルーやバナナリパブリックなどに加え、ブルックスブラザーズとポールスチュアートも吟味したラモス氏は、最終的にブルックスブラザーズを選んだ。「90年代」風であることが決め手だったという。

左からトーマスピンク(195ドル)、ガント(125ドル)、エマウィルス(約297ドル)
左からトーマスピンク(195ドル)、ガント(125ドル)、エマウィルス(約297ドル)
Source: Brands
1993年の映画「私に近い6人の他人」でアイクべーハーのボタンダウン(カスタムメード)を着るウィル・スミス
1993年の映画「私に近い6人の他人」でアイクべーハーのボタンダウン(カスタムメード)を着るウィル・スミス
Source: MGM/Courtesy Everett Collection

原題:Millennials Give the Prep Staple, a Pink Shirt, Vibrant New Life(抜粋)

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