11日のニューヨーク外国為替市場では円が主要10通貨全てに対して上昇した。北朝鮮やシリア情勢を巡り地政学リスクが高まる中、市場では安全資産を求める動きが強まった。

  スコシアバンクのチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は逃避の動きで円がやや押し上げられていることを踏まえ、市場はリスク回避の地合いになっていると指摘した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、円はドルに対し前日比1.2%高の1ドル=109円62銭。110円を突破するのは昨年11月以降で初めて。ユーロに対しては1.1%上昇し1ユーロ=116円24銭。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。

  北朝鮮は、挑発を受けた場合は核攻撃に踏み切ると警告。またトランプ米大統領はツイッターで北朝鮮に関して、中国による関与の有無にかかわらず、「問題を解決する」と指摘した。また共同通信は、北朝鮮の核・ミサイル問題を巡り、米政府が米中首脳会談を控えた4月上旬の日米高官協議で、中国の対応によっては北朝鮮への軍事攻撃に踏み切る可能性に言及していたことが11日分かったと報じた。

  また米当局者らは、化学兵器による攻撃の背後にシリアがいるのは明らかだと指摘。ティラーソン米国務長官は、ロシアはシリアのアサド政権への支援をやめる必要があると述べた。    

原題:Yen Leads Gains Among G-10 Peers as Geopolitical Tensions Simmer(抜粋)
原題:Gold, Yen Climb to 5-Month Highs as Refuges Sought: Markets Wrap(抜粋)

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