米国務長官:ロシア、「信頼性を欠く」アサド政権との決別が必要

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ティラーソン米国務長官は、シリアの将来を巡る議論でロシアが「重要な役割」を担いたいのであれば、アサド政権への支援をやめる必要があると述べた。

  ティラーソン長官は11日、主要7カ国(G7)外相会議が開かれているイタリアのルッカで記者団に対し、終わりを迎えつつあるアサド政権という「信頼性を欠くパートナー」やイラン、イスラム教シーア派原理主義組織ヒズボラと手を組むことをロシアのプーチン政権は選択したと語った。

  長官は「われわれは安定的で安全なシリアの未来を築きたいと考えている」とし、「ロシアはその未来の一部となり重要な役割を担い得る。その一方で、こうしたグループとの同盟を続けることも可能だ。ただその場合、中長期的に見てロシアの国益にかなわないだろう」と指摘した。

  4日に起きた化学兵器による攻撃を受けて米国や同盟国はプーチン大統領に対する圧力を強めつつあり、今回のティラーソン長官の発言もそうした動きを反映している。ロシアとシリアは化学兵器を保有していたのはテロリストで、シリアの戦闘機がテロリストの兵器貯蔵庫を空爆したことで被害が出たと主張している。だが西側諸国はそうした主張を受け入れておらず、ロシアにも責任があるとの認識を示している。

  プーチン大統領は、クレムリンで開かれたイタリアのマッタレッラ大統領との記者会見で「過去にもあったことだ」と指摘。今回の米国によるシリアへのミサイル攻撃について、2003年の米国によるイラクへの武力行使につながった動きを想起させると述べた。

  さらに、シリアとロシアを共通の敵とし、米国と西側同盟国が結束を図る機会にしていると指摘。その上で、「われわれには辛抱強くなる用意がある。われわれとしては、これが最終的に何かしらの前向きな動きになることを期待するだけだ」と述べた。

原題:Tillerson Says Russia Must Give Up ‘Unreliable’ Ally Syria (2)(抜粋)

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