ルイヴィトンの株価、上場来高値を更新-高級品市場の回復を示唆

  • 11日のパリ市場で一時2.9%上昇、ファッションと飲料部門が好調
  • 同業他社も好調が見込まれるが、一段の株高へのバーは高くなる

世界最大の高級品メーカ-、仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンの株価が11日のパリ市場で上場来高値を更新した。中国や欧州の需要回復で売上高が予想を大きく上回り、持続的な回復への楽観が強まった。

  10日遅くに発表された第1四半期(1-3月)の売上高(為替や買収などの影響を除いた既存事業ベース)は前年同期比13%増と、予想中央値の8%増を上回った。ファッション部門「ルイ・ヴィトン」とコニャック「ヘネシー」が大きく伸びるなど全部門で予想を上回った。LVMHは一時2.9%高の213.50ユーロと、取引時間中の上げ幅としてはここ1カ月余りの最大を記録した。

ルイ・ヴィトンの店頭

Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

  数年にわたる中国需要の低迷と欧州への旅行需要落ち込みで転換期に直面している高級品業界において、LVMHはルイ・ヴィトンなどへの投資で首位の座を強固にした。ただし、昨年はパリで発生したテロ事件の影響で苦戦していただけに、前年と比較すれば当然かさ上げされるわけで、同社もこの伸びが今年を通じて持続すると期待すべきではないと慎重な姿勢を示している。

  RBCヨーロッパのアナリスト、ロゲリオ・フジモリ氏は、「業界の先導者として、LVMHの予想を上回る業績が高級業界を支えるはずだ」と指摘しながらも、同社の業績は「同業他社が数週間以内に発表する業績に対するバー(横木)も引き上げることになる」と予想した。

  プラダは通期決算を12日に発表するほか、「グッチ」を傘下に収めるケリングは第1四半期業績を25日に明らかにする。パリ市場でケリング株は1.4%上昇した。

  LVMHの1-3月期売上高は前年同期比15%増の98億8000万ユーロ(約1兆1600億円)。ブルームバーグがまとめたアナリスト17人の予想中央値は95億ユーロだった。

  ファッションと皮革製品部門では実質的な増収率が15%に上り、全体の売上高を押し上げた。ブルームバーグがアナリスト16人を対象にした調査では9%増が見込まれていた。一方で、昨年の売上高の半分以上を稼ぎ出していた主要部門の売り上げは横ばいだった。

原題:LVMH Rises to Record High as Sales Point to Industry Rebound (2)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE