中国のPPI鈍化、7-12月に鮮明となる可能性-実質金利は上昇へ

  • PPI鈍化で実質的な金融環境はおのずと引き締まる-ポーク氏
  • 3月のPPIは前月比で昨年6月以来のマイナスと胡偉俊氏は予想

中国経済は生産者物価指数(PPI)の上昇とそれに伴う実質金利の低下による後押しを受けてきた。今後は悪いニュースと良いニュースが入り交じる展開となりそうだ。

  悪いニュースはPPI上昇による世界的なリフレ見通しの押し上げ効果が7-12月(下期)に弱まりそうなことだ。比較対象となる前年水準が高くなることが要因。だが、良いニュースもある。今年の共産党大会で最高指導部の円滑な入れ替えを確実にしたい中国当局は安定成長を維持し、内需ひいては世界の需要を支えることになりそうだ。

  ブルームバーグ・ニュースが調査したエコノミスト予想によれば、3月のPPIは前年同月比7.5%上昇に若干鈍化すると見込まれている。前年水準の高まりにより10-12月(第4四半期)には3.8%上昇とさらに減速する見通し。貸出基準金利がこのまま変わらないとすれば、工業各社にとって実質金利は2月のマイナス3.45%からプラス0.55%に上昇する見込みだ。

  メドレー・グローバル・アドバイザーズの中国調査担当ディレクター、アンドルー・ポーク氏(北京在勤)は「2017年1-6月(上期)がスイートスポットになる公算が大きい」と分析。「下期のPPI伸び率鈍化によって実質的な金融情勢はおのずと引き締まるだろう。過度な引き締まりを避けるため、政策は様子見のパターンに戻ると予想される」と指摘した。

  マッコーリー・セキュリティーズの中国経済担当責任者、胡偉俊氏(香港在勤)は、3月のPPIは前月比ベースで昨年6月以来のマイナスとなり、企業の利益サイクルのピークを示唆するとの見方を示した。

原題:China Factory Price ‘Sweet Spot’ to Wane, Tightening Real Rates(抜粋)

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