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フランス大統領選、4候補の支持率接近-プレッシャーで中傷合戦も

  • メランション氏の台頭で他の候補にあせりの色
  • 最新調査では支持率1位と4位の差はわずか6ポイント
Emmanuel Macron, France's independent presidential candidate, speaks in Paris

Emmanuel Macron, France's independent presidential candidate, speaks in Paris

Photographer: Christophe Morin/Bloomberg
Emmanuel Macron, France's independent presidential candidate, speaks in Paris
Photographer: Christophe Morin/Bloomberg

今月23日のフランス大統領選第1回投票まで2週間を切る中、世論調査の上位4候補の支持率は接近、抜きんでた候補者がいないことがプレッシャーとなり、中傷合戦が繰り広げられている。

  中道で無所属のマクロン前経済・産業・デジタル相は10日、記者会見中に中道・右派陣営統一候補のフィヨン元首相には「真実に関する問題」があると発言。極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首のフランスの歴史に関するコメントはFNの「素顔」を示すものだとし、左翼党のメランション氏に対しては反戦姿勢をやり玉に挙げた。

  マクロン氏は当初、最有力候補と言われ、あらゆる方面からたたかれたが、選挙選も終盤に入る中、反撃姿勢を強めている。フィヨン氏も同様で、あらゆる集会でマクロン批判を展開。

  最新世論調査は、4人の主要候補とも決選投票の2人に選ばれる可能性があることを示している。仏紙ルモンドは11日付紙面の見出しを「前代未聞の不確実性」とした。

  ABNアムロ銀行のエコノミスト、アリン・スハウリング、キム・ルイ両氏は顧客向けリポートで、「フランスの政治リスクが戻ってきた」と指摘。10年物フランス国債のドイツ国債に対する上乗せ利回り(プレミアム)は10日、72ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)強に上昇した。3月後半は60bp未満だった。特にメランション氏の「人気急伸がフランス債にとって悪材料だ」と両エコノミストは説明した。

  ブルームバーグ調査によれば、ルペン、マクロン両氏が依然として優勢で、第1回投票の支持率はルペン氏が24%、マクロン氏23%。フィヨン氏は18.5%、メランション氏は18%。ただ誤差率はプラスマイナス約2ポイントのため、リードは安全圏とは決して言えない。

  世論調査専門家は、決選投票ではフィヨン氏ないしマクロン氏がルペン氏を負かすとしているが、多くの有権者が投票直前まで決断しない可能性があると警告する。調査会社カンター・ソフレスによれば、有権者の40%がまだ誰に投票するか決めていない。3月20日以来、支持率を大きく伸ばしてきたメランション氏の台頭に伴い、他の候補はいら立ちを募らせており、フィヨン、マクロン両氏はメランション氏批判を初めて繰り広げた。

  メランション氏は米国のシリア爆撃を支持したオランド仏大統領とメルケル独首相を批判したが、マクロン氏はメランション氏が仏大統領になれば、ロシアのプーチン大統領ら各国首脳がひしめく危険な世界情勢の中で、フランスは無防備になるだろうと指摘。「メランション氏が守ろうとしている平和がプーチン大統領の平和なら、私は興味がない」と語った。
  
原題:French Election Pressure Shows as Macron Goes on Campaign Attack(抜粋)

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