ネットの両雄、ソフバンク孫氏とアマゾンのベゾス氏がインドで対決へ

ソフトバンクグループの孫正義社長と米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が、インド市場で対決に向かっている。

  ソフトバンクは、出資先のインド電子商取引会社スナップディールを、同国最大手のフリップカート・オンライン・サービシズと合併させる合意に近づいている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、合意に至れば、インド市場でアマゾンと競合する、より強力な国内業者が誕生する。合併実現のため、孫社長はスナップディールの評価額を85%引き下げて10億ドル(約1100億円)とする用意があるという。協議の非公表を理由に同関係者が匿名で語った。

孫正義氏(ニューデリー、2016年)

Photographer: Money Sharma/AFP via Getty Images

  スナップディールの創業者や草創期からの投資家は、そのような大幅な評価額引き下げに抵抗してきたが、ベンチャー投資資金が枯渇しつつあり、競争が激化する中では合意をまとめることが必要だとソフトバンクは主張している。交渉は最終段階にあり、契約が向こう数週間以内に結ばれる可能性があるが、決裂もあり得るという。

  フリップカートとスナップディール、ソフトバンクはいずれもコメントを控えている。

  同関係者によると、インドの2大電子商取引会社の合併構想は、孫氏が仲人役を務める見合い結婚と呼ばれている。ソフトバンクはスナップディールの親会社ジャスパー・インフォテックの株式を約3分の1保有しており、合併で誕生する会社にこの株式を提供するほか、フリップカートに出資するタイガー・グローバル・マネジメントとの取引を通じて、フリップカートにさらに5億-10億ドルを注入する計画という。

  アマゾンはインドに50億ドル投資する方針を示しており、インド部門責任者のアミット・アガルワル氏は顧客獲得にこの資金を活用している。

ジェフ・ベゾス氏(バンガロール、2014年9月)

Photographer: Manjunath Kiran/AFP via Getty Images

  フリップカートは競争に備えて既に資金を調達している。同社は10日、テンセント・ホールディングス(騰訊)とマイクロソフト、eベイから14億ドルを調達したことを明らかにした。インド最大のインターネット関連投資だとしている。

原題:Battle of Billionaires: Son Set to Clash With Bezos in India (1)(抜粋)

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