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ヘッジファンド運用者のBHPへの提案、他の主要株主の反応は慎重

  • エリオットはBHPの石油・ガス事業のスピンオフを求める
  • 主要株主の一つ、BHPの資産売却計画に異論唱える

ヘッジファンド運用者の資産家ポール・シンガー氏は、世界最大の鉱山会社の改革を呼び掛ける自身の提案が株主の大半の支持を得ると考えている。

  シンガー氏率いるエリオット・マネジメントは保有する企業株式を株主のために譲歩を引き出す手段として利用してきたが、10日にオーストラリア・英系BHPビリトンに対し、投資家へのリターン向上や証券取引所の上場形態の変更、同社の推計220億ドル(約2兆4400億円)規模の米国の石油資産の分離・独立(スピンオフ)を求めて10ページに及ぶ書簡を公表した。

  鉱山業界は昨年、2015年の危機から脱出。商品価格上昇やコストと債務の削減により、BHPの利益は16年7-12月(上期)に7倍余りに増加した。

Cash Bonanza

  BHP株を保有するインテグラル・アセット・マネジメント(ヨハネスブルク)のブルース・ウィリアムソン最高投資責任者(CIO)は「1年前は戦略を練る時期ではなかった。債務を削減し生き残りを目指す局面だった」と指摘。「現在ではバランスシートはかなり健全になっているように見受けられる。そのため、市場関係者は長期的価値がどこにあるかに注目し始めている」と述べた。

  運用資産330億ドルのエリオット・マネジメントは、ロンドン市場のBHP株の約4.1%を保有。同社はBHPの経営陣に対し、「株主の圧倒的多数によって歓迎される」であろう石油・ガス事業の売却などの提案を検討する必要があると述べた。

  BHPの主要株主の一つは、同社は多様性を維持した方が良いと主張し、資産売却を促すエリオットの戦略に異論を唱えている。BHPの株式の約0.5%を保有するもう一つの株主は、原油価格が下落した後に資産を売却することについて懐疑的な見方を示した。

原題:Billionaire Hedge Fund’s Proposal for BHP Gets Cautious Reaction(抜粋)

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