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4月10日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル、主要通貨に対して値下がり-FRB議長が講演

  10日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要通貨に対して下落した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.1%低下。ドルは対円では0.1%安の1ドル=110円94銭。  

  ロンドン在勤の複数のトレーダーは、週末にイースター(復活祭)の祝日を控えていることから、市場ではポジションの積み増しというより「様子見」モードになっていると指摘。トレーダーらは、公に話すことは認められていないとして匿名を条件に語った。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日、金融当局の責務は金融危機で打撃を受けた経済の修復から進展の維持へとシフトしたとの見解を示した。

  イエレン議長はミシガン州アナーバーでの講演で、「以前は、われわれは可能な限りの活力を米経済に与えようとアクセルを踏み込まなければならなかった」が、現在は「ある程度加速」しようとしているが、「アクセルを強く踏むほどではない」と述べた。

  このほか、フランス大統領選挙の闘いが四つどもえの様相を呈し始めていることや、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が先週、量的緩和を性急に解除する必要はないとのシグナルを発する中、ユーロの見通しは不透明な状況が続いている。

  ドルの対円相場は、アジア時間帯は上昇していたが、米国時間帯に入り米10年債利回りと米国株が一時、この日の最低水準に下げる中で反転した。  
原題:Dollar Remains Near Session Low as Market Looks to Yellen Speech(抜粋)
原題:Yellen Says Fed’s Focus Has Shifted to Sustaining Economic Gains(抜粋)

◎米国株:ほぼ変わらず、アジアや中東の地政学リスク意識して様子見

  10日の米株式相場はほぼ変わらず。アジアや中東の地政学リスクが高まり、様子見気分が強かった。

  S&P500種株価指数は21日移動平均を上回った後に失速。このような状態は過去7営業日で6度目。S&P500種は一時2366.37まで上昇した後、上げ幅を失った。荒い値動きを背景に、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は年初来の高水準に上昇した。

  S&P500種株価指数は前週末比0.1%高の2357.16で終了。ダウ工業株30種平均は1.92ドル高の20658.02ドルで終えた。
  エネルギー株は数少ない堅調なセクターの1つ。リビア最大の油田が再び操業停止したほか、ロシアは石油輸出国機構(OPEC)主導による減産延長を視野に入れていると示唆した。

  企業決算が新たな材料となり得る。今週からJPモルガン・チェースなど決算発表が本格化する。

  ソシエテ・ジェネラルのグローバルストラテジスト、キット・ジャックス氏は「相場を動かす主な材料として経済よりも地政学的要因が重視された。米ロ関係に緊張が走っているほか、米空母の朝鮮半島に向けての派遣などがニュースとなった」と述べ、「今週は地政学的要因や米国外でのイベントが相場を左右するだろう」と続けた。
原題:Treasuries, Oil Gain as Risk-Off Sentiment Rules: Markets Wrap(抜粋)

◎米国債:上昇、イエレン議長の発言でリスクオフの展開に

  10日の米国債は上昇。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が米国経済について言及した後もリスク回避の動きが続いた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.37%。7日は米雇用統計を手掛かりに利回りは一時、年初来で初めて2.3%を下回った。

  債券市場のインフレ期待指標である10年物ブレークイーブンレートは1.93ポイントに低下。終値ベースでは昨年12月半ば以来の低水準だった。CBOTボラティリティー指数は年初来の最高で終えた。

  イエレンFRB議長はミシガン大学でのイベントで講演し、米国の生産性の伸びは非常に低いと指摘。経済の潜在成長率は現在、恐らくは2%若干下回っていると述べた。さらに実質国内総生産(GDP)の低迷は雇用の伸びの高さを考慮すれば驚きだと話した。

  米財務省が実施した3年債入札では、最高落札利回りが1.525%となった。応札倍率は2.62倍と、2009年7月以来で最低だった。
原題:Treasuries Hold Gains on Risk-Off Sentiment After Yellen Speaks(抜粋)

◎NY金:3営業日ぶり下落、米金利先高観で

  10日のニューヨーク金先物相場は3営業日ぶり下落。米金利上昇の見通しが背景。

  • 「より抑制されたインフレ見通しにもかかわらず、FOMCがタカ派姿勢にとどまる中、金は短期的に調整に向かうことを多くの要因が示唆している」-ビジネス・モニター・インターナショナル(BMI)のスチュアート・オールソップ氏
  • ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.3%安の1オンス=1253.90ドルで終了
  • 銀先物は4週間ぶりの大幅下落
  • ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナ先物は5週ぶりの大幅安、パラジウムも値下がり

原題:Gold Slips for First Time in Three Sessions on Rates Outlook(抜粋)

◎NY原油:5日続伸、年初来で最長連続高-リビアで再び停止

  10日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が5日続伸、年初来で最長の連続高となった。リビア最大の油田が再び操業停止したほか、ロシアが石油輸出国機構(OPEC)主導による減産延長を視野に入れていると示唆したことが手掛かり。

  ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「リビアは政治的および技術的な問題で操業停止と再開を繰り返している」と述べ、「減産延長の話し合いや米国経済の強さ、さらにリビアなどで続く小規模な供給問題が重なり投資家は需給がタイトになる見込んでいる」と続けた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前営業日比84セント(1.6%)高い1バレル=53.08ドルで終了。終値ベースでは3月7日以来の高水準となった。
原題:Oil Caps Longest Gain This Year as Biggest Libyan Field Halts(抜粋)

◎欧州株:ストックス600横ばい-仏選挙巡る観測でCAC下げる

  10日の欧州株式相場はほぼ変わらず。指標のストックス欧州600指数は前週末まで4営業日続伸していた。一方、フランス大統領選を巡る最新の世論調査で、極左のジャンリュック・マランション候補の支持率上昇が示されたことを受け、同国のCAC40指数は下げた。

  ストックス600指数は前週末比変わらずの381.25で終了。CAC40指数は0.5%下落。大統領選の第1回投票まで2週間足らずの段階で政局を巡る懸念が再燃し、幅広い資産クラスが売られる展開となった。政治リスクに敏感な南欧市場も圧力を受け、スペインのIBEX35指数は0.9%、イタリアのFTSE・MIB指数は0.5%それぞれ下げた。

  フランス国債はこの日下落し、ドイツ国債に対する上乗せ利回り幅(スプレッド)は2月以降の最大に広がった。オピニオンウェイの日次世論調査によれば、第1回投票でのメランション氏の支持率は2ポイント上昇し18%となった。

  ブラックロックのロンドン在勤グローバル最高投資ストラテジスト、リチャード・ターニル氏は10日のリポートで、「政治的な不透明感でリフレ取引を足踏み状態にしている可能性があるが、マクロ経済が最終的により重要視されるだろう」とし、「米株はリフレ局面の成熟を完全に織り込んでいる。欧州と日本、新興市場の株式により良い機会が見いだせるだろう」と語った。

  個別銘柄では、英豪系鉱山会社BHPビリトンが2.2%上昇し、3週間ぶりの高値を付けた。エリオット・マネジメントはBHPが事業分離を進め、投資利益を押し上げるように呼び掛けた。
原題:European Stocks Steady as Investors Weigh French ElectionRisk(抜粋)

◎欧州債:大統領選挙懸念で仏国債下落-ドイツ債とのスプレッド拡大

  フランス大統領選挙をめぐり新たなリスクが意識され、10日の市場
でフランスの国債と株は下落。ユーロのボラティリティーが上昇した。

  大統領選をめぐる最新の世論調査で、極左のジャンリュック・メラ
ンション候補の支持率が高まり、23日実施の第1回投票の闘いは四つど
もえの様相を呈し始めた。決選投票が共産党系のメランション氏と反ユ
ーロを掲げるルペン国民戦線(FN)党首の対決となる可能性すらわず
かながら浮上した。

  「メランション氏という新たな選挙リスクはフランス国債の助けに
ならない」と、ABNアムロ・グループのストラテジスト、キム・リウ
氏が述べた。

  フランスとドイツの10年債利回り格差は72ベーシスポイント(b
p)に拡大。2週間物のユーロの対ドルボラティリティー(予想変動
率)は一時、3カ月余りで最高の10.60%を付けた。フランス株の指標
のCAC40指数も下落。

  ドイツ10年債利回りは0.9bp低下の0.22%。フランス10年債は4.5
bp上昇の0.94%。
原題:French Election Risk Reawakens as Bonds Drop, VolatilityJumps(抜粋)
OATs Wider, Bunds Remain Range-Bound; End-of-Day Curves, Spreads

(米国債を更新します.)
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