スイス銀行2位クレディ・スイス・グループが今月開催する年次総会を控えて、スイスの年金基金に助言するエートスは、同行の業務執行理事会と取締役会メンバーへの報酬支払いに関係する全ての議案に反対することを推奨した。

  クレディ・スイスの時価総額の最大5%相当の株式を保有する可能性のある大手年金基金に助言を行うエートスは、同行のウルス・ローナー会長とリチャード・ソーンバーグ副会長の再任にも反対するよう提言した。

  クレディ・スイスは米住宅証券を巡る米当局の調査決着のために53億ドル(現在の為替レートで約5900億円)の支払いに応じ、法的費用負担の影響で昨年は2年連続の赤字を計上。ローナー会長とソーンバーグ副会長は制裁の対象となる期間に経営に携わっていた。

  7日の発表資料によれば、エートスは「この銀行が過去10年に関与した重大な法的問題や巨額の賠償金と制裁金の支払い、役員会レベルでの戦略的ビジョンの欠如という観点に立ち、同行トップの交代を推奨する」とした。

  スイスの上場企業は経営幹部の報酬について拘束力を伴う株主投票を年1回実施し、承認を受けることが法律で義務付けられている。クレディ・スイスの業務執行理事会のメンバーへの総額2600万スイス・フラン(約28億7000万円)の短期ボーナス支払いについて、議決権行使助言会社グラス・ルイスも年次総会で関連の議案に反対するよう推奨し、取締役会メンバーへの報酬も「過剰」として拒否する姿勢を示していた。

原題:Credit Suisse Investors Told by Second Adviser to Reject Pay (1)(抜粋)

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