銅市場の弱気派は守勢に立たされている。

  上海とロンドン、ニューヨークの取引所の指定倉庫の銅在庫の合計は、3月半ばに達した3年ぶりの高水準から9.8%減少している。一方、資産運用会社によるロンドン金属取引所(LME)の銅相場上昇を見込む投資は4週連続で増えた。

  供給過剰が鉱山生産の減少を補っていたが、スクラップの供給が鈍化し始める中で、銅在庫は減少している。世界最大の銅消費国である中国の製造業購買担当者指数がほぼ5年ぶりの高水準に達し、同国経済のモメンタム(勢い)が強まっていることが示唆されたことから、パイプやワイヤに利用される銅の需要見通しは改善している。米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのアナリスト、マイケル・ ウィドマー氏(ロンドン在勤)は、ワイヤとケーブルの需要が上向く兆しを挙げ、強気な銅の目標価格を据え置いた。

  同氏の銅の目標価格は年央に1トン=6600ドルと、LME3カ月先物の7日終値5834ドルを上回る。銅相場は2月13日に1年8カ月ぶりの高値である6204ドルを付けたものの、エスコンディダ銅山でのストライキが長引いたほか、グラスバーグ銅山での契約をめぐる問題で世界の生産が抑制されたにもかかわらず、スクラップが市場に大量に流入し供給過剰が続くとの見方が広がる中で低迷している。

原題:Copper Buildup Reverses as Buyers Return and Scrap Deluge Eases(抜粋)

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