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債券下落、米金利上昇や株高・円安が重し-地政学リスクで下値限定的

更新日時
  • 水準的にも先物や10年債の高値警戒感が強い-バークレイズ
  • 先物4銭安の150円56銭で終了、長期金利一時0.055%に上昇

債券相場は下落。前週末の米長期金利上昇の流れを引き継いだほか、国内株式相場の上昇や外国為替市場での円安進行を背景に売り圧力がかかった。

  10日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前週末比11銭安の150円49銭で取引を開始。一時150円46銭まで水準を切り下げたが、午後に入ると2銭安まで下げ幅を縮小。結局は4銭安の150円56銭で取引を終えた。

先物は軟調

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「ニューヨーク連銀総裁の発言を受けた利上げ観測の盛り返しで米金利が上昇した流れを引き継いだ上、足元で株高・円安の展開となったことで債券は売られやすい展開」と説明した。「水準的にも先物と10年債の高値警戒感が強い」とし、「日銀のオペ減額も意識されて買い進みづらい」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値から1ベーシスポイント(bp)上昇の0.055%で寄り付いた。午後は0.05%で推移している。 

Fed's Dudley Says Couple More 2017 Hikes Seems Reasonable

ダドリー・ニューヨーク連銀総裁

Bloomberg

  前週末7日の米債相場は下落。ダドリーNY連銀総裁が、当局のバランスシート縮小開始後に短期金利の正常化を休止した場合、その休止期間は極めて短いものになると強調したことが背景。10年債の利回りは前日比4bp上昇の2.38%程度となった。週明けのアジア時間では2.39%を付ける場面があった。
  
  10日の東京株式相場は続伸。日経平均株価は0.7%高の1万8797円88銭で引けた。米雇用統計や米中首脳会談後の為替市場で円高の勢いが一服し、企業業績の先行き不透明感が後退したことが背景。東京外為市場でドル・円相場は1ドル=111円台半ばまで上昇した。 

地政学的リスクくすぶる

  トランプ政権はシリアのアサド大統領が再び化学兵器を使用すれば、さらなる軍事行動も辞さないと警告。ロシアとの間には緊張が高まっている。

  バークレイズ証の押久保氏は、「米国が強硬な姿勢を見せており、今週も引き続き地政学リスクがくすぶっている」とし、「なかなか思い切った金利上昇までは見込んでいない」と言う。

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