エジプトの教会で連続爆発、死者40人強-「イスラム国」犯行声明

更新日時
  • 不況に苦しむ国民の不満解消目指すシシ大統領への圧力強まる見込み
  • エジプト株は2月27日以来の大幅下落

Paramedics and authority at the site of a bomb blast at the Mar Girgis Coptic Church north of Cairo, on April 9.

Photographer: Anadolu Agency/Getty Images

エジプトで9日、タンタとアレクサンドリアの教会で自爆テロ犯によるとみられる爆発があり、合わせて40人余りが死亡した。同国内での市民を狙ったテロ事件としては、約3年前のシシ大統領就任以来、最悪となった。この日は復活祭(イースター)直前の日曜日「パームサンデー」だった。

  米テロ監視団体SITEインテル・グループによると、過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。

  エジプト保健省のスポークスマンによると、最初に起きたタンタでの爆発で少なくとも27人が死亡。アレクサンドリアのキリスト教系コプト教の教会でも16人以上の死者が出ている。

  今回の爆発事件はISが分派の拠点があるシナイ半島の外へと活動範囲を拡大しようとしていることを示す。しかし、外資を誘致し、経済低迷に苦しむ国民の不満解消に努めているシシ大統領にとって秩序回復を求める圧力は一段と強まりそうだ。

  またシシ大統領は約1週間前にホワイトハウスでトランプ米大統領と会談した際、テロとの戦いでの対応でトランプ氏から称賛を受けていた。トランプ大統領はテロ発生後、「エジプトでのテロ攻撃の報道を聞いて、悲しく思う。シシ大統領がこの事態を適切に収拾すると強く確信している」とツイッターでコメントした。

  エジプト株は爆発事件発生後、下落。指標のEGX30指数の9日終値は1.6%安と、2月27日以来の大幅下落となった。

原題:Islamic State Kills Dozens in Egypt Palm Sunday Bombings (1)(抜粋)

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