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4月7日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、NY連銀総裁発言で-雇用減速も

  7日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。利上げペースに関するダドリー・ニューヨーク連銀総裁の発言が材料視された。3月の米雇用統計を受け、ドルは一時下落する場面があった。

  ドルは主要通貨の大半に対して上昇。雇用の伸びは軟調だった一方、失業率は予想外に低下し、ほぼ10年ぶりの低水準となった。ドルは米10年債利回りの上昇にもつられた。

  ダドリー総裁は当局がバランスシート縮小を開始すれば短期金利の正常化を休止する可能性があるとした3月31日の発言について、「先週の私の発言は一部で誤って解釈された。私は短い休止と述べた。休止というのは既に非常に短い意味があり、短い休止というのはさらに短いと思う」と述べ、「短い休止」を強調した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%上昇。ドルは対円で前日比0.3%高の1ドル=111円09銭。対ユーロでは0.5%高の1ユーロ=1.0591ドル。

  米労働省が発表した3月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比9万8000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は18万人増だった。前月は21万9000人増(速報値23万5000人増)に下方修正された。  

  一方、家計調査に基づく3月の失業率は4.5%と、前月の4.7%から低下し、2007年5月以来の低水準。

  サクソ銀行(デンマーク・ヘレルプ)の為替戦略責任者、ジョン・ハーディー氏は「市場は雇用情勢についていきなり心配し始めているわけではない」とし、米金融引き締めの緩やかな軌道に注目していると述べた。
原題:Dollar Extends Gains on Dudley Comments After Mixed Jobs Report(抜粋)

◎米国:ほぼ変わらず、シリア攻撃や雇用統計で一時下げ

  7日の米国株はほぼ変わらず。米国によるシリア攻撃で金融市場が混乱したほか、3月の米雇用統計で雇用者の伸びが減速したことから、朝方は下げていた。

  S&P500種株価指数は0.1%安の2355.54。ダウ工業株30種平均は6.85ドル(0.1%未満)下げて20656.10 ドルだった。

  S&P500種株価指数の業種別11指数のうち生活必需品が0.3%上昇。エネルギーは0.4%下落した。この日の米10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。金融は0.3%安、一時は0.9%安まで下げた。

  ドイツ銀行のストラテジスト、ジム・リード氏(ロンドン在勤)は「シリア攻撃を受けて市場はリスクオフの展開となった。しかしその後は戻している」と述べ、米中首脳会談については「トランプ政権が前日取った行動、さらにトランプ大統領が先週末に必要ならば米国単独でも北朝鮮に対して行動すると発言したことを考えると、北朝鮮を巡る話し合いは興味深いものになりそうだ」と続けた。

  ロシアのプーチン大統領は7日、米国によるシリア空爆を非難し、「主権国家に対する侵略だ」と断じた。ロシアはシリア上空での偶発的衝突を回避するための米国との合意を停止した。

  労働省が7日発表した3月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比9万8000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は18万人増だった。前月は21万9000人増(速報値23万5000人増)に下方修正された。 一方、家計調査に基づく3月の失業率は4.5%と、前月の4.7%から低下し、2007年5月以来の低水準だった。
原題:MARKET WRAP: U.S. Stocks End Little Changed After Syria Strike(抜粋)

◎米国債:下落、NY連銀総裁の金利正常化に関する発言で

  7日の米国債市場では、5年債を中心に利回りが上昇。ニューヨーク連銀のダドリー総裁が、当局のバランスシート縮小開始後に短期金利の正常化を休止した場合、その休止期間は極めて短いものになると強調したことが背景にある。

  ダドリー総裁はこの日、国債の上昇とイールドカーブ(利回り曲線)のスティープ化をもたらした3月31日の自身の発言について、一部で「誤って解釈された」とし、意図を明確にしようと試みた。朝方には3月の米雇用統計では非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回ったことに反応し、米国債利回りはこの日の最低水準に下げる場面があった。ただその後、市場の注目は失業率が2007年以来の水準に下げたことに移り、利回りは急速に戻した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.38%。

  5年債と30年債の利回り差は108.7bp。雇用統計の発表後には一時115bpに拡大する場面もあった。

  ダドリー総裁は、当局がバランスシート縮小を開始すれば短期金利の正常化を休止する可能性があるとした3月31日の発言について、「先週の私の発言は一部で誤って解釈された。私は短い休止と述べた。休止というのは既に非常に短い意味があり、短い休止というのはさらに短いと思う」と述べた。

  さらに「恐らくはバランスシートに関する決定を下す際、その決定が考えていたよりも大きなものにならないよう、念のために短期金利に関する決定を見送っておいた方が良くなることはあり得る。だから私は『短い休止』という言葉を強調したい」と語った。

  ゴールドマン・サックスは6月の利上げ確率を70%と、従来の60%から引き上げた。ヤン・ハッチウス氏らエコノミストはリポートで「失業率の急低下と、雇用者の基調的な増加ペースになお労働市場から余分なスラック(たるみ)を取り除くだけの力強さがあること」が確率引き上げの根拠だと説明した。
原題:Treasuries Fall After Fed’s Dudley Downplays Meaning of Pause(抜粋)
原題:Dudley Emphasizes Concept of ‘Little Pause’ on Short-Term Rates(抜粋)

◎NY金:続伸、米国のシリア空爆で逃避需要-雇用減速も支え

  7日のニューヨーク金先物相場は続伸。スポットはほぼ5カ月ぶりの高値となり、重要なテクニカル水準を上抜いた。米国がシリアのアサド政権に対して空爆を実施したことが背景。米雇用の伸びがエコノミスト予想を下回ったことにも支えられた。

  ABNアムロの通貨ストラテジスト、ジョルジェット・ブーレ氏は「市場では明らかにリスク回避の動きがあり、金が買われている」と指摘。金はここしばらく200日移動平均線近くで推移してしており、「上抜くには何かこうした材料が必要だった」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前日比0.3%高の1オンス=1257.30ドルで終了。ニューヨーク時間午後3時33分現在、金スポット相場は0.3%高。一時は1.5%上げて1270.87ドルと、日中取引ベースでは昨年11月10日以来の高値をつけ、200日移動平均線を抜けた。

  銀先物は下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナは上昇、パラジウムは値下がり。
原題:Gold Rallies on Haven Demand as U.S. Missiles Hit Syrian Targets (抜粋)

◎NY原油:続伸、米のシリア攻撃受け-今週は3.2%高

  7日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。米軍がシリアに巡航ミサイルを発射したことが材料視され、日中は2.4%高まで上値を伸ばした。

  シティ・フューチャーズ・パースペクティブ(ニューヨーク)のアナリスト、ティム・エバンス氏は「市場はこのミサイル攻撃の直接的な影響だけでなく、地域全体でのリスクにも注目している」と説明。「その他の市場では質への逃避が見られた。ドルが上げ、金も上昇した。これが何を意味するのか見極めようとしているのは原油相場だけではない」と話した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前日比54セント(1.04%)高い1バレル=52.24ドルで終了。終値としては3月7日以来の高水準で、週間では3.2%高となった。ロンドンICEの北海ブレント6月限は35セント(0.6%)高い55.24ドルと、やはり3月7日以来の高水準で取引を終えた。ブレントの今週の上昇率は4.6%。
原題:Crude Caps Second Weekly Gain After U.S. Strike Against Syria(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず、米軍のシリア攻撃と米雇用統計に注目

  7日の欧州株式相場はほぼ変わらず。米軍のシリア攻撃と、強弱混在の米雇用統計が注目された。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%高の381.26で終了。一時は0.5%下げていた。週間ベースではほぼ変わらず。前週は1.2%上昇していた。この日は、電気通信株が下げた一方、消費財銘柄が買われた。

  ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのグローバル・マーケット・ストラテジスト、ポール・クリストファー氏は「米国の攻撃は限定的だった。目先新たな不透明感を生じさせない」とし、「シリアは投資家の注目材料だが、最大の関心は米経済に移った」と電話で語った。
原題:Europe Stocks Little Changed as Investors Weigh U.S. Data, Syria(抜粋)

◎欧州債:ドイツなど中核国の国債上昇-米国のシリア攻撃で質への逃避

  7日の欧州債市場では中核国の国債が上昇。米軍によるシリア攻撃で質への逃避の動きが強まり、米雇用統計でさらに上げ足を速めた。

  ドイツ国債利回りは3-4bp低下。イタリア国債は午前半ばから比較的好調。散発的にショートカバーが入り、薄商いが値動きを増幅。先物は10年債が特に好調だった。
原題:Core Bonds Rally, BTPs Outperform; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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