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トレーダーが備えた「重要な金曜日」にシリア攻撃-格好の売り材料か

  • MSCIアジア太平洋指数は日本時間午前の段階で0.2%安
  • 原油市場では北海ブレントおよびWTI相場が一時1.5%余り上昇

3月の米雇用統計が発表される7日の金曜日は、トランプ米大統領の就任後初めての米中首脳会談も重なるため、今後の方向感を提供する重要な日になるとトレーダーらは位置付け、それに備えてきた。

  そこにトランプ政権がシリア攻撃に踏み切るという突発的な事件が加わった。

  株式と通貨、商品を含むあらゆる市場がこの動きに直ちに反応した。相場の変動は特に大きなものとはならなかったが、今回のシリア攻撃は、トランプ政権の広範な外交・国家安全保障戦略への疑問を提起するものだ。トランプ大統領がフロリダ州に所有する高級リゾート「マールアラーゴ」を中国の習近平主席が訪れ、北朝鮮の核開発問題が議題に上る可能性の高い米中首脳会談が実施されるタイミングで、今回の攻撃は行われた。米国は北朝鮮に対して一方的な行動に踏み切る可能性を否定していない。

Risk Off

リスクオフ

Bloomberg

  ショー・アンド・パートナーズのシニア・ウェルスマネジャージェームズ・オーディス氏(シドニー在勤)は電話取材に対し、「市場では神経質な展開が終日続くことになろう。市場は売りの材料を探していたが、今回の出来事を巡る先行き不透明感がそのための確かな口実を与え、北朝鮮情勢を背景に韓国市場には明らかな影響の波及があるだろう」と指摘した。

Haven Play

金相場

Bloomberg

  中東の緊張がエスカレートするという観測が原油価格を押し上げ、北海ブレントおよびウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)相場は、一時1.5%余り上昇した。MSCIアジア太平洋指数は上昇から下げに転じ、日本時間午前11時19分時点で0.2%安となっている。

  新興諸国通貨も韓国ウォン中心に下落。これに対して、先行き不透明感の下で選好される金は、貴金属相場の上昇をけん引。

Yen Beats Swiss Franc

円相場

Bloomberg

  三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジストは、次のニュースが起こった時に備えて投資家は恐らくセーフヘイブンへの逃避を準備しているだろうと述べた。

原題:Here’s What Trump’s Syria Strike Just Did to Financial Markets(抜粋)

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