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窓でネットサーフィン、ステーキ焼きたて-航空業界は機内革新で勝負

  • 配膳ロボットに消毒装置「ジャームファルコン」などお披露目
  • 高度3万フィートで目玉焼きの注文が可能になるかもしれない

飛行機の新型モデル登場が少ない中、航空業界は革新的な機内サービス追求に必至だ。幅広い座席や迅速なサービス、焼きたてのパンケーキなどを提供することで、顧客を呼び込みたい考えだ。

  今年の動きとしてはカタール航空が、回転させると4人向け会議スペースまたはダブルベッドに変わるビジネスクラスの座席を披露した。また、すでに超大型機「A380」で機内シャワーを提供するエミレーツ航空は、機内バーをサロンスタイルに生まれ変わらせた。一方、エアバス・グループは4日、座席を増やすために2階建て「A380」の階段の設計変更を検討していることを明らかにした。

  ドイツのハンブルクで同日開幕した2017年「エアクラフト・インテリアズ・エキスポ」では、次世代の機内向け装置や機器が展示されている。ブルームバーグはこの中から、一見の価値がある5つの革新的サービスを選んだ。

配膳ロボット

Altran Autonomous Trolley

アルトランの配膳ロボット

Source: Altran

  機内で飲み物用カートを捕まえられないことにうんざりしていないだろうか。パリに本拠を置くアルトランは、飲み物と軽食の注文を前もって受け付け、座席の列まで運ぶ配膳ロボットを開発した。この自動運転カートはフライト終了時はごみも収拾してくれ、乗務員は安全確認など、より重要な問題に集中することが可能になる。

消毒装置

GermFalcon Sanitization Unit

ジャームファルコンの消毒装置エリア

Source: GermFalcon

  「ジャームファルコン」は、病院や都市上下水道ですでに使われている消毒技術を活用し、機内全体に紫外線を発生させることで、肘掛けやトレーテーブルのほかトイレまでも一気に消毒する。アーム付き飲み物用カートのように見えるこの装置は、54座席のバクテリアやウイルスを1分間で殺菌できる。

焼きたての食事

A Lufthansa AG On-board Induction Cooking Platform

ルフトハンザ機搭載の調理器

Source: Lufthansa AG

  ステーキが焼き過ぎだったら、近いうち焼き直しを頼むことができるようになるかもしれない。ルフトハンザは、高度3万フィートの機内でも安全に卵を焼いたり、パンをトーストしたり、米を炊いたりできる調理器を開発している。会議に出席するため乗った飛行機が着陸するまでに、クリーニングに出したスーツから油っぽい匂いが漂うことを心配する必要はない。理科室にありそうなこの調理器には、ちゃんと排気装置が付いている。

窓でネットサーフィン

Vision Systems Aeronautics S.A.S. Smart-Info Windows

ウェブ情報満載の窓

Source: Vision Systems Aeronautics S.A.S.

  窓側の席を確保し、イヤホンを耳に入れ、機内用ピローに頭をあずける。そこでリラックスして窓を見ると、目に入るのは株価だ。フランス・リヨンに本拠を置くビジョン・システムズは航空会社に、機内の窓を乗客がフライトの詳細をチェックしたり、飲み物を注文したり、買い物をするための情報娯楽スクリーンに変えてもらいたいと考えている。同社によれば、航空会社は機内の広告収入を増やす新たな方法を探している。

スペース拡大

Molon Labe Designs LLC's Side-Slip Seat Unit, (S3C)

スライド仕様の座席

Source: Molon Labe Designs LLC

  将来の座席はスライド仕様になると、米デンバーに本拠を置く新興企業モロン・レイブ・デザインズは売り込んでいる。同社が提案する客室改良案の一つは、搭乗の際に通路側の座席が中央座席の上にスライドし通路が広くなるというものだ。また、中央の座席の幅は 21インチと業界最大で、位置も両隣の座席から微妙にずれるので、肘掛け争いが起きる可能性も低くなりそうだ。

原題:Cyber Service and Fried Steak: Airline Innovations Revealed (1)(抜粋)

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