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トランプ政権の本気度疑うウォール街-グラス・スティーガル法復活

  • 議会の優先議題でなく、法律の復活は想像しにくいとアナリスト
  • コーン氏発言でも6日の米株式市場でBofAとJPモルガンは上昇

トランプ米大統領と大統領顧問らは預金を扱う商業銀行業務と投資銀行業務の分離を定めた大恐慌時代の法律、グラス・スティーガル法の復活を明言している。しかしウォール街はこれが実現するとはみていない。

  コーン米国家経済会議(NEC)委員長は5日の議員らとの非公開会合で、グラス・スティーガル法を支持するトランプ政権の立場をあらためて示した。しかしアナリストらは、抜本的な規制改革が行われる可能性は低いと指摘。6日の米株式市場では、同法が復活した場合、最も大きな影響を受けるとみられるバンク・オブ・アメリカ(BofA)とJPモルガン・チェースが上昇した。

Trading On The Floor Of The NYSE As U.S. Stocks Rise With Dollar Amid Commodities Climb

グラス・スティーガル法の復活にウォール街は懐疑的

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  1930年代の銀行危機の際に作られ、99年に廃止されたグラス・スティーガル法を復活させるには、米銀行ルールの改定が必要になる。ドッド・フランク法(米金融規制改革法)の際は議会が1年強、改定作業に取り組んだ。トランプ政権はまだ計画の詳細を明らかにしておらず、下院共和党が提案した修正案はグラス・スティーガル法復活に言及していない。

  キャピタル・アルファ・パートナーズのアナリスト、イアン・カッツ氏は「グラス・スティーガル法に似た法律で成立しそうなものはなく、想像しにくい」と述べ、「単純に議会の優先議題ではないということだ」と説明。上下両院で多数派の共和党は銀行規制の強化ではなく緩和を望んでいると指摘した。

原題:Wall Street Doubts Trump Wants to Split Up Big U.S. Banks (1)(抜粋)

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