欧州中央銀行(ECB)政策委員会は先月、追加利下げの可能性を排除することは時期尚早だと判断した。景気回復とインフレの見通しにはまだリスクがあると認識した。

  ECBが6日に公表した同委員会(3月8-9日開催)の議事要旨は、「現在のフォワードガイダンスから金利に関する下向きバイアスを削除することは時期尚早だと判断した」とし、「景気見通しとインフレ回復の堅固さについて、まだ相当の不透明感があった」と説明している。

  ガイダンスの文言変更は「市場金利の不適切な上昇につながり、物価安定に関する現在の見通しに照らして妥当でないほどに金融環境を引き締める恐れがある」との考えで一致した。

  現行規模の量的緩和(QE)プログラム組み立てとマイナス金利については、適切だとの見解で幅広い合意があった一方、景気の状態改善を認める必要性も意識した。これを考慮し、責務の範囲内で利用可能なあらゆる手段を駆使する用意があるとの文言の削除を決めた。

  3月に公表されたインフレ予測について、2019年のコアインフレ率1.8%との予想は「賃金の伸びが大きく加速することを前提としているが、インフレに関するそのような二次的影響の兆候はまだ見られない」との指摘があった。

  予測が楽観的に過ぎ、英国の欧州連合(EU)離脱と米新政権の政策に関連した政治的リスクが「過小評価されている」可能性も指摘された。

原題:ECB Officials Deemed Ruling Out Rate Cuts as Premature in March(抜粋)

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