欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、同中銀が計画よりも早期に引き締めを開始するとの市場の臆測の打ち消しに努めた。

  総裁は6日のフランクフルトでの講演で、政策決定後の「記者会見の冒頭声明で一貫して提示してきた内容から離れる理由は見当たらない」と述べた。「インフレ見通しに関するわれわれの認識を大きく変えるのに十分 な証拠は見られない。インフレ見通しは非常に大きな金融緩和の度合いに依然、依存している」と語った。

  前例のない景気刺激プログラムの解除が視野に入り始める中、ECBのフォワードガイダンスの微調整を求める声が出ている。ドラギ総裁はしかし、政策金利は資産購入終了後も「相当期間、現行またはそれ以下の水準にとどまる」という現在のガイダンスは依然として適切だと論じた。

  「ECBの政策スタンスの組み合わせ、つまり金利と資産購入、フォワードガイダンスに何らかの変更を加える前に、インフレが本当に中期的に中銀の目指す水準に向かい、金融政策からの支援が縮小してもそこにとどまることを十分に確信する必要がある」とドラギ総裁は語った。

  プラート理事もドラギ総裁に続いて講演し、今後の政策について現在のガイダンスを維持することの重要性を説いた。フォワードガイダンスは金利とQEという重要な政策の構成要素の密接な補完関係を効率的に生かす順序を示唆していると語った。

原題:Draghi Sees No Cause to Deviate From Current ECB Policy Guidance(抜粋)
Draghi Draws Line Under ECB Rate Debate and Warns on Prices (1)

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