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米「量的引き締め」迫る-10年債利回り3%未満ならアジアは大丈夫か

  • 今のところはアジア新興市場への資本の流れは堅調
  • 「新興市場への投資家の関心は強い」-デメロ氏

アジアの新興市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の過去10年に及ぶバランスシート膨張の恩恵を大きく受けてきた。バランスシートの縮小開始は韓国や台湾の債券・株式相場への暗雲だと考えるのは当然だ。

  だが、縮小ペースはあまり問題でない。重要なのは10年物の米国債利回りだ。これが3%未満にとどまる限り、より高いリターンが望める米国外の資産への投資家の熱い視線は続くだろう。

  2008年に始まり14年まで続いた米国の量的緩和(QE)は前代未聞だった。従って、これからのバランスシート圧縮もまた海図なき航海になるわけで、参照すべき前例というものはない。今のところ、アジア新興市場への資本の流れは堅調だ。あまりにも堅調なのでタイでは久々にバーツ高抑制の措置を検討し始めたほどだ。

  シュローダー・インベストメント・マネジメントでアジア債券責任者を務めるラジーブ・デメロ氏(シンガポール在勤)は、「米国のイールドカーブはさらにスティープ化するだろうし、アジアにも影響するだろう」が、バランスシート圧縮のニュースそのものが「市場に混乱をもたらすとは思わない。新興市場への投資家の関心は強い」と話した。米10年債利回りは2.75%に向かい膠着(こうちゃく)するのではないかとも述べた。

Yields the Key
Bouncing With Bonds

原題:Fed’s Quantitative Tightening Looms Over Asia as Yields the Key(抜粋)

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