ドイツ銀株主のカタール王族、マージンローン利用し増資参加-関係者
Ruth David、Dinesh Nair-
ハマド前首相は10億ドルのマージンローンを利用-ドイツ銀株が担保
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バンク・オブ・アメリカがローンをアレンジ、資金提供
ドイツ銀行のカタールの株主は同行株を担保に借り入れた約10億ドル(約1110億円)を使って、ドイツ銀の増資に参加すると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者が匿名を条件に述べたところによると、バンク・オブ・アメリカ(BofA)がカタール王族のハマド前首相へのマージンローン(証券担保ローン)をまとめ、資金を出すことに合意した。前首相といとこのハマド前首長は合わせてドイツ銀行株の約10%を保有しており、両氏はこの保有比率を維持する意向だという。
ハマド前首相のオフィスにコメントを求めたが応答はない。BofAの広報担当者はコメントを控えた。
ドイツ銀は80億ユーロ(約9480億円)相当の増資を目指している。ハマド前首相が最初にドイツ銀に投資したのは2014年、その際もマージンローンを利用したと関係者が当時述べていた。マージンローンの借り手は担保の価格が下落すれば追加担保として現金差し入れを求められるが、支払えない場合には当初担保の株式が一部売却されることがある。
原題:Qatar Sheikh Said to Use Margin Loan to Fund Deutsche Bank Stake(抜粋)
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