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米政権の対シリア政策に厳しい目、化学兵器とみられる攻撃も静観

  • スパイサー米大統領報道官はオバマ前政権を非難
  • シリアでの化学兵器攻撃としては2013年以来の最悪か

シリアで4日、化学兵器を使用したとみられる攻撃が起きたが、トランプ米政権はなおシリアのレジーム・チェンジ(体制転換)を模索する計画を排除しているようだ。これに対し、議会ではロシアのプーチン大統領に対する追従といった非難の声が高まってきた。

  トランプ米大統領は4日、今回の攻撃は「非難に値し、文明社会に看過されることがあってはならない」との声明を発表。「アサド政権による悪質な行為は、米前政権の弱さと優柔不断の結果だ」と述べ、アサド大統領解任を強力に推し進める機会をオバマ前政権は逃したと示唆した。

  スパイサー米大統領報道官はトランプ大統領の声明に先立ち、記者団に「体制転換の抜本的な選択肢は存在しない。過去においてもそうだった」とした上で、アサド大統領がいなくなればシリア国民にとって望ましい状況になると米国は確信していると付け加えた。

  トム・コットン上院議員(共和、アーカンソー州)は5日、MSNBCに対し、トランプ政権は「全ての選択肢を議題に」残し、アサド大統領が権力から退かなくてはならないとする米国の方針を堅持するべきだと指摘。「今はトランプ氏が大統領であり、オバマ氏ではない」とし、「結局のところ、アサド大統領が権力にとどまる限り、中東発の脅威からわれわれが安全であると見込むことはできない」と話した。

  ティム・ケイン上院議員(民主、バージニア州)は、トランプ政権はこれまでのところアサド政権と対峙(たいじ)することに消極的だと述べ、それはロシアのプーチン大統領をなだめたいというトランプ氏の意向が背景にあると続けた。

原題:Trump Stance on Assad Under Scrutiny After Apparent Gas Attack(抜粋)

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