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超長期債が上昇、流動性供給入札は無難との見方-株安・円高も支え

更新日時
  • 待機していた資金が少しずつ円債市場に入ってくる-パインブリッジ
  • 新発20年債利回り0.625%、新発30年債は0.84%と、3日ぶり低水準

債券相場は超長期債を中心に上昇。超長期ゾーンを対象とした流動性供給入札の結果が無難だったとの見方から、買い圧力がかかった。また、米トランプ政権の経済政策に対する先行き不透明感などを背景に日本株安・円高が進んだことも相場を下支えした。

  6日の現物債市場で新発20年物160回債は日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照利回りより2ベーシスポイント(bp)低い0.625%、新発30年物54回債利回りは2.5bp低い0.84%、40年物9回債利回りは3bp低い1.05%と、それぞれ3営業日ぶりの水準まで下げた。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、0.5bp高い0.065%で取引を開始し、午後は横ばいの0.06%で推移している。

日本株安・円高

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「株安・円高で債券が買われやすい状況。今日の流動性供給入札は警戒感が強かったが、無難な結果となりようやく買いが入ってきた」と指摘。「これだけ株安・円高が進むと、当面は日本銀行の国債買い入れ額が減ることも想定されず、待機していた資金が少しずつ市場に入ってくる」とみる。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比5銭高の150円46銭で開始。午後には一時8銭高の150円49銭まで上昇した。その後は伸び悩み、いったん2銭安の150円39銭まで下げたが、結局、1銭高の150円42銭で引けた。

  この日の東京株式相場は、日経平均株価が1.4%安の1万8597円06銭で取引を終えた。一方、外国為替市場ではドル・円相場が一時1ドル=110円29銭と、2営業日ぶりの水準まで円高が進んだ。

  パインブリッジの松川氏は、「米下院議長の発言で税制改革の早期実現に不透明感が出ており、トランプトレードの終焉が意識されやすい。仮に米10年金利が2.3%を割り込むようであれば、円債買いに拍車がかかる」と見込む。

米長期金利が低下

流動性供給入札

  財務省がこの日に実施した残存期間15.5年超39年未満の流動性供給入札は、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が2.81倍と、前回の同年限入札の2.32倍を上回った。

過去の流動性供給入札の結果はこちらをご覧ください。

  パインブリッジの松川氏は、「20年債は発行が減額になる上、キャリー&ロールもあるので魅力的」とし、「今期利益を上げるのなら、マイナスの5年を買うよりも、20年や30年」と話した。

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