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訪米直前に中国主席がフィンランド訪問-外交関係の抜本的変化を反映

  • 中国外交の焦点が米国だけではなく、欧州も重要だと示唆-馮氏
  • 欧州の統合は歴史のトレンドと一致-習主席が地元英字紙に寄稿

米国でのトランプ大統領との会談を控え、中国の習近平国家主席は4日から6日までフィンランドを訪れている。中国国家主席としては1995年以来となる今回のフィンランド訪問は、世界における商業・外交関係の抜本的な変化を反映している。

  ユーロ圏の北端に位置するフィンランドは、世界貿易がスムーズに機能することに依存しており、保護貿易への反発は世界でも特に強い。中国現代国際関係研究院の馮仲平副院長は習主席のフィンランド訪問は「中国外交の焦点が米国だけではなく、欧州もまた非常に重要だとのシグナル」だと指摘した。

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  トランプ大統領は「米国第一」を唱え続け、習主席との6、7両日の会談が「厳しい」ものになるとツイッターを通じて警告。一方、製造業の世界的エンジンである中国は新たな世界秩序における自らの立ち位置を慎重に定めつつある。

Pulp Friction

  こうした中国の動きは貿易分野だけにとどまらない。トランプ大統領が人的活動を原因とする地球温暖化に懐疑的な見方をする中で、中国は今や気候変動対策で欧州連合(EU)と並びつつある。EUの行政執行機関、欧州委員会のアリアスカニェテ委員(気候変動・エネルギー担当)は先週の訪中に先立ち、「排出権取引やクリーンエネルギーなどの問題でのわれわれの協力の成功が実を結びつつある」と述べた。

  英国がEU離脱を決める中で、トランプ大統領はEUの分裂を支持しており、こうした外交面でも中国は対照的な立場を示す。習主席は3日付のフィンランド英字紙ヘルシンキ・タイムズに寄稿し、「欧州の統合は歴史のトレンドと一致したものであり、繁栄し安定的な欧州が世界の平和と発展に資するというのが中国の見方だ」と説明。「欧州には課題を克服する英知と能力があると信じており、その過程で欧州は中国の支援に頼ることができる」と主張した。

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原題:Xi’s Nordic Stopover on Way to Trump Reveals Global Trade Shift(抜粋)

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