米金融当局の情報、漏えいしたのは誰か-ラッカー氏辞任でも残る疑問

  • FRBの監察総監は調査打ち切りの方針を発表
  • ラッカー氏の説明で「回答よりも一層多くの疑問」-クライン氏

米連邦準備制度理事会(FRB)の監察総監は4日、リッチモンド連銀総裁だったラッカー氏の突然の辞任につながった2012年の極秘情報漏えい疑惑の「調査を打ち切る」方針を発表した。しかし、そもそも情報を漏らしたのが誰かという、最も重要な疑問は解明されていない。

  ラッカー氏は、米金融当局が12年に検討していた政策の選択肢について、民間情報サービス会社メドレー・グローバル・アドバイザーズに対する権限を欠いた情報開示に関与したとして即時の辞任を発表。ラッカー氏の説明では、同社アナリストが既に入手していた情報を同氏が確認した形となったとされる。

  金融政策でタカ派的姿勢を取り続け、共和党議員の間でも支持者が多かったラッカー氏だが、今回の出来事を受けて、連邦準備制度の自由裁量と透明性の価値を巡り、同党が多数派を占める議会で新たな疑念の声が上がることになりそうだ。

  FRBの特別顧問を務めた経歴を持つダートマス大学のアンドルー・レビン教は、「これで問題が終わったわけではない」と指摘。「ラッカー氏が主な情報源ではなかったことを示唆する幾つかのはっきりした詳細が示された」と語った。

  上院銀行委員会のチーフエコノミストを以前務め、現在はブルッキングス研究所研究員のアーロン・クライン氏は、ラッカー氏の4日の声明と辞任について、疑惑への「回答よりも一層多くの疑問を生じさせるもので、連邦準備制度は何があったのか、内部および監察総監室で全容を探るのが賢明だ」との考えを示した。

  下院金融委員会の報道官は、同委の調査は継続中だと述べる一方、さらなるコメントは避けた。

原題:Fed Leak Probe Dooms Lacker But Leaves Key Question: Who Leaked?(抜粋)

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