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ロンドン在勤の外国人バンカーらが帰国望む-先行き不透明にうんざり

  • 従業員は転勤の辞令が出るのを待たず
  • ダブリンやミラノ、フランクフルトに帰りたい

英国の欧州連合(EU)離脱に伴い異動になったり解雇されたりするのではないかといった不安を抱えることにうんざりし、ロンドン在勤のバンカーからは出身国への転勤を望む声が出ていると、事情に詳しい関係者が明らかにした。

  関係者が匿名を条件に述べたところによると、シティグループやゴールドマン・サックス・グループ、HSBCホールディングスの行員らが、配置転換が必要になるならばEU内の自国に転勤することを自ら申し出ている。ソシエテ・ジェネラルでは少なくとも2人のトレーダーが既に、ロンドン在勤者の欧州大陸諸国への配置転換が始まるとの予想の下にそれぞれの出身国であるフランスとイタリアに戻ったと、関係者の1人が述べた。

  メイ英首相は3月の終わりにEU離脱の手続きを開始。世界的な銀行はこれに伴い英国での事業の一部をEU内の新たな、あるいは拡張した取引拠点に移すプロセスを開始した。銀行はロンドンからEU各国に自由に金融サービスを提供する権利が失われる「ハードブレグジット(強硬な離脱)」を想定し、2年間の離脱交渉期間が終わる前に対応すべく動いている。

  何十年もの間、EU加盟国から最優秀の大学卒業者らが金融業界でのキャリアを求め、世界の投資銀行が欧州本部を置くロンドンに集まってきていた。しかし英国のEU離脱でこのトレンドが変わるかもしれない。

  関係者の1人によれば、HSBCでは自国に戻りたいフランス人従業員らがロンドンからパリへの移転を働き掛けた。また、別の銀行ではトレーディング業務の責任者としてフランクフルトからロンドンに転勤となったマネジングディレクターが妻子を残して赴任した。英国のEU離脱で再びドイツに戻されることになると予想しているからだ。子供を転校させ家族をロンドンに呼び寄せるのはメイ首相が離脱についてEUから好条件を勝ち取ってからだと、同バンカーは匿名を条件に語った。 

U.K. Investment Bankers On The Move

原題:Sick of Brexit Limbo, Foreign Bankers Are Asking to Be Sent Home(抜粋)

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