オーストラリア準備銀行(中央銀行)は4日、 政策金利を据え置くことを決めた。住宅市場の過熱で緩和に踏み切ることができない一方で、引き締めるには景気が力強さを欠き、一種の政策まひ状態に陥っている。

  ロウ総裁率いる準備銀はオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を過去最低の1.5%に据え置くことを決定した。シドニーの不動産価格は3月に急伸し、失業率は2016年1月以来の高水準となった。ブルームバーグの調査ではエコノミスト29人全員が金利据え置きを見込んでいた。

  ロウ総裁は声明で、「最近のデータは、現在の緩やかな成長と整合性がある」と指摘。「労働市場の状況を示す一部指標は最近軟化している。特に失業率が若干上昇しているほか、雇用者の伸びは小幅にとどまっている」と分析した。

  豪ドルはシドニー時間午後2時47分(日本時間同1時47分)現在、1豪ドル=0.7580米ドルと、政策発表前の0.7605米ドルから下落。金利先物の動きは、トレーダーが年内の金利変更の可能性はほとんどないと引き続き予想していることを示している。

  QICのチーフエコノミスト、マシュー・ピーター氏(ブリスベン在勤)は「利下げも利上げもできないというジレンマは、オーストラリアが現在、財政と金融の両方のマクロ経済安定化政策を活用できなさそうだという好ましくない状況にあることを意味する」と指摘した。

原題:RBA Extends Rate Pause as Property Heat Meets Labor Market Slack(抜粋)

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