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露サンクトペテルブルクの地下鉄で爆発、11人死亡-テロの疑い

更新日時
  • 走行中の地下鉄車両内で爆発-プーチン大統領の市訪問中に発生
  • 大統領選を控え主要都市でテロ懸念再燃

ロシアのサンクトペテルブルクの地下鉄車両内で3日に爆発があり、11人が死亡、数十人が負傷した。複数の当局者が明らかにした。爆発はプーチン大統領が出身地の同市を訪問中に発生、大統領選まで1年を切るロシアの主要都市でテロ懸念が再燃している。

  国家テロ対策委員会によると、市中心部の駅の間を走行中の車両内で午後2時40分(日本時間午後8時40分)ごろ、金属片が詰まった手製の装置が爆発した。エルミタージュ美術館から約1マイル離れた「センナヤ広場」駅から伝えられた映像では、車両のドアが爆発で吹き飛ばされ、煙の渦巻く駅プラットホームに乗客らが横たわっている姿が見られた。

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破壊されたロシアの地下鉄車両

Photographer: AFP via Getty Images

  その後、近くの別の駅でより強力な爆発物が見つかり、処理された。複数の政府当局者がテロ行為だと述べたが、捜査担当者は他の可能性も排除できないとしている。

  インタファクス通信が匿名の法執行当局者からの情報として伝えたところによると、捜査当局は、現場に遺体があった23歳の旧ソ連構成国出身の男性がバックパックで爆発物を運んだ可能性について調べている。この男性はロシアで禁止されているイスラム過激派グループと関係があるとされる。

  ロシア上院のオゼロフ国防安全保障委員長はモスクワから電話取材に応じ、「テロであるという全ての兆候が見られる」と指摘。国内でのテロ対策が機能しなかったと述べた。

  トランプ米大統領は、ロシアの地下鉄爆発についてホワイトハウスで記者団にコメントを求められ、「ひどいことだ。世界中で起きている」と語った。ロシアのペスコフ大統領報道官はその後、今回の爆発について外交ルートを通じてホワイトハウスと協議していることを明らかにした。

モスクワでも警戒強化

  人口500万人のサンクトペテルブルクは爆発を受け、地下鉄を全面的に閉鎖。空港などの主要な交通拠点の警備も強化された。首都モスクワでも同様の措置が取られている。

  国家テロ対策委の報道官が国営ロシア24テレビに語ったところによれば、11人が死亡し、45人が病院で治療を受けている。

St. Petersburg Subway Bombing

  ロシアが2015年にシリアに軍事介入して以来、過激派組織「イスラム国」はロシアへの攻撃を表明していた。
  ロシアではソチ冬季五輪の数週間前の13年12月、南部ボルゴグラードでの自爆テロで30人が死亡したが、それ以来、大規模な事件は起きていなかった。

原題:Subway Bombing in St. Petersburg Kills 11 During a Putin Visit(抜粋)

(死者数を差し替え、詳細を追加しました.)
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