債券下落、日銀買い入れ下限減額で中期軟調-10年入札控えて売り圧力

更新日時
  • カーブの手前には利回り上昇圧力かかりやすい-メリル日本証
  • 新発2年債利回りマイナス0.17%、新発5年債利回りマイナス0.11%

債券相場は下落。日本銀行が前週末に発表した長期国債買い入れ運営方針で4月からの中期債買い入れ額レンジが下方修正されたことや、10年利付国債入札を翌日に控えて売り圧力が優勢となった。

  3日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前週末比4銭高の150円32銭で取引を開始。その後は水準を切り下げ、一時は150円19銭まで下落した。結局は6銭安の150円22銭で引けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「10年債の利回りがレンジとみられている0.05%~0.1%の下限に近い水準にあるため、明日の入札に懸念もあり、調整が進んでいる感がある」と指摘。また、「日銀のオペ運営方針では1年超5年以下の買い入れレンジが引き下げられ、カーブの手前には利回り上昇圧力がかかりやすい」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値と横ばいの0.065%で寄り付き、午後に0.5ベーシスポイント(bp)高い0.07%まで売られた。2年物375回債利回りは2.5bp上昇のマイナス0.17%と、新発債として昨年12月29日以来の高水準を付けた。新発5年物131回債利回りは1.5bp高いマイナス0.11%と、3月14日以来の水準まで上昇している。  

日銀国債買い入れ

日本銀行本店

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  日銀はこの日、残存期間1年以下、10年超25年以下、25年超を対象とする長期国債買い入れオペを実施。オペ結果によると、応札倍率は1年以下が7.71倍と過去最高を記録した。10年超25年以下は3.07倍、25年超は3.33倍と、それぞれ前回から上昇した。

  財務省は4日に10年利付国債の価格競争入札を実施する。346回債のリオープン発行となる見込み。発行額は2兆3000億円と、前回から1000億円の減額となる。

超長期債は買い先行

  新発20年物160回債利回りは1bp低い0.62%まで買われた後、0.635%を付けている。新発30年物54回債利回りも一時1.5bp低下の0.83%まで買われた後、0.845%に上昇した。

  メリル日本証の大崎氏は、超長期債については「一部で買い入れ減額があるのではないかと思われていたが、日銀が量をそのまま買ってくるので、安心感から3月に控えられていた分の買いが出ている可能性がある」とみる。

  日銀は3月31日に「当面の長期国債等の買い入れの運営について」を公表。1回当たりのオファー額は1-3年が2000億~3000億円と、前月の3000億~4000億円から引き下げられた。3-5年も3000億~4000億円と、前月の3500億~4500億円から引き下げ。その他の年限は据え置かれた。

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